あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ツボがつぼ。

おばあさんはよくはたらくひとで、畑仕事をはじめ、土木仕事や民宿の手伝い、家事や看病などなどなどなど…。 しかしよる年波にはあらがえず、膝を悪くしていき歩くのがおっくうになっていって、ほぼ歩けなくなってしまいました。 こころなしか快活さも削がれ…

思考遊戯

発想のカケラたち 死亡遊戯 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 発売日: 2010/11/26 メディア: Blu-ray 映画『テルミン』より、レーニン談 民衆には“電化“が必要 映画『ユリシーズの瞳』冒頭。プラトン 魂でさえも自らを知る…

ついつい対体験。

ついつい対連なり 映画『地獄の黙示録』より、カーツ大佐の『The Golden Bough』の音読。 輪郭のない形 色のない影 麻痺した力 動きのない身振り 映画『カフカ』より、博士の台詞 顕微鏡をどっちからのぞくかによるさ 水の砂漠。冷たい炎。 海のYeah!! アー…

黒と白

monochrome 赤と黒 (上) 作者: スタンダール,小林正 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1957/02/27 光色:白黒 黒と白は光量に由来しているとおもいます。なので黒と白とは色ではなく光の程度。 目を閉じればそこに広がるのは黒の世界。 カーテンのない年中白…

軸に軸をおいてみる。

軸現象学? 思想の軸仕分け 軸をつくらない、あるいは、どこに軸をおこうかな〜という意識に軸をおくのが現象学。 軸があるという意識・感触があることに軸をおくのが実存主義。 軸を据えるのが解釈学。 どこにでも軸がおけるのが相対主義。 軸をかえ続ける…

あるなし問題

あるなし関係 私たちはあるということの何を知っているのでしょうか? それにもましてないということの何を知っているのでしょうか? 驚くほどの何かを知っているのでしょうか? 驚きというより気がかり。 気がかりというより気に障ることなのではないかとお…

選択肢の創造者=天才

天才と凡才の間隙 天才までの距離 多くの人が自分の知らないことを知っている人を俗に「頭が良い」といいます。 その根拠は「自分の知らないことを知っている」というだけなのに。 なので、他のことは一切ダメダメでも、ある1分野、ある1事だけで天才と裁定…

前進する人

壁を抜ける ある人の目の前に壁が現れたとき、その人の取りうる行動は大きく3つ。 壁の前で死ぬか。 壁を壊して進むか。 壁をよけて進むか。 壁の前で死ぬ人は悔やみ。 壁を壊した人は壁があったことを忘れ。 壁をよけたひとはその壁の裏に何があったかを知…

おろし

さんまに大根おろしはいらない。 赤城おろしや六甲おろしはきびしい。 日本の首相おろしは知覚過敏? 安保法案やらなにやらの急進的な姿勢にシュプレヒコールをあげるのはいいですが、現首相をおろしたところで誰を立てようというの? 気にいらないからやめ…

茶の湯

和の湯 茶の湯の心は気を使わずに気を配ることにあるのかもしれません。 気を使えば消耗して疲弊してしまうけれど、気を配ればめぐりめぐってもどってくるかもしれない。 詫茶やさび茶のこころは、侘しい、寂しいという「わび=質素」「さび=痕跡」ではなく…

偽善の上澄み

生が尽きようとしているこの永遠を感じられるほど短い間に、いったい何度思い返し、もう何度目になるのかわからないが、再び、あの私の生と死とを分かつ岐路の場面の再現を始めようとしている。 何度繰り返しても何かが変わるわけでもないし、ただただ残され…

医師の寓話

技術の進んだ現代において、他では手の施しようがないと受け入れを拒絶された人々が、私1人を訪ねて年に千人ほど訪ねてきているらしい。 事務方から年次報告であがってきたものであるから、正確な数はわからないが、その内300人ほどを治療している。 今はこ…

女の領分

女「変な言い方だけど、どんな状態でも生きていてくれるだけで、こうして会いに行けて、何と言うか、言葉にはできないけど、意味があることだと思う。」 男「健康でも意味はないよ。生きる意味って何?あっこれは問い間違えた。生きる意味の根拠って何?」 …

2人のおばあさん。そして3…

おばあさんはどうやら文盲だったみたい。ちいさい頃に一度だけそんなことを聞いた気がする。「おれは字ぃが読めねぇだぁ。」 そのときは世の中にそんなひとはいないだろうから、冗談を言っているのだと解釈した記憶があります。 いまおもえば、時代からいっ…

ん~。醗酵?

醗酵の醸しだすハーモニー エイハブ船長の右腕コーヒーショップのチョコレートケーキ(正確な名称を知りませんが)をいただきました~。 チョコというより味噌風味がくる。 隠し味かなにかで入ってるのかな?それともチョコも発酵食品で味噌に近い味の品種の…

いたっ!

膝にくる!? ありがたいことにわたしのは膝つよい。 ぴょんぴょん跳ねてからだを酷使していた若い頃から膝が痛むということはなかった。かわりといってはなんですが、年がら年中腰というか背中のすじがずっと変だったり、踵って?!が痛んだりはしても、膝…

現代のピグマリオン

想像返り マネキンと人間との間には乗り越えがたい隔たりがあります。 ガラス越しであってもマネキンが動いたとしたら、またガラス越しに見ているときには動いたらいいのにと思っていたとしても、いざ実際に動いてしまうと幻滅してしまう。 現実が想像の領分…

(逆)再生

正順はどちらも清純 彼は夜、目を覚ますと泣いていました。 理由はわからない。それは彼自身にもわからないことです。 でもその涙は近い将来――わたしたちにとっては過去に――必ずつらい出来事がおこる必然の予兆。この不吉な予兆から逃れることはできず、それ…

名医の生涯

昔々あるところに、あらゆる傷を治癒し、それができないときでも最期まで隣で見守ってくれるお医者さまがいましたとさ。 ある日そのお医者さまは背中に小さな小さな傷を負ってしまいました。 それがあまりにも小さく、ちょうど手の届かないところであったの…

レヴィナスへのオマージュ

父性も母性も私ではありません。 父性は私が真に父性の息子かという疑いからは逃れられません。 疑うことはないとしてもそれは明証的ではなく証明不可能であり、それはただ信にのみよっています。 それに対し母性は確かに私ではないけれど、信以上の確実さ、…

論理と神秘

神秘論理論 論理を突き詰めると神秘に行きあたり、神秘を突き詰めると論理に行きつく。 神秘を突き詰めると、その先、あるいはその過程でなにかしらの理法を見出す。 つまり論理を見出す。こうなると論理を無視できなくなる。 人も歩けば神秘に当たる 論理を…

Mの書

Mによる支配 親族の葬儀の関係で集まったときにおすすめの漫画を聞いたら「殺し屋1」だって言うから、初対面の葬儀の前日に「殺し屋」って…とは思いましたよ、でも食わず嫌いもいけないし、趣味嗜好を覗いてやろうと、後日、読んでみましたよー……なかなかの…

アメリカ・インディアンのハーモニー

ネイティブ・ハルモニア アメリカ先住民の思想の根底には調和があります。 先住民のなかでもとくにシャーマンやメディスンマンといわれるひとたちは、時に意味を成さないような支離滅裂な文脈をもって核心をつきます。 それがわたしにはソロモンやニーチェに…

未来のない世界

未来を追い越す現在 未来操作 正確な未来予測は形態をとらない現実であり、過去と未来の距離を極限まで縮め、終いには現在となります。 こうして、アイデアが実現する世界から、アイデアはすでに現実である世界へと移行しつつあります。 流行色は一部のひと…

知を愛し、AIに愛されるひと

プログラムに現れないもの 運動を分析してもプログラム自体は抽出できず、またプログラムを分析しても運動自体を抽出することはできません。 情報は運動自体を示してはくれません。 これはプログラムの素地となっているのは集積回路や素子などの物質であり、…

情報置換 - あるいはピュタゴラスの数秘術

「情報」思考 「情報」書き換え 情報という語は曖昧であるために汎用性が高く便利な言葉です。 思想家や哲学者の唱える主要概念を「情報」という語に置き換えてもそれらしいことを言っているように聞こえます。 場合によっては理解を損ねないばかりか、新た…

全自動洗濯機

一本道を洗い清める 禊や洗礼(バプテスマ)は水によってなされます。 天上から降り注ぎ地上の穢を洗い清める雨はボタンを押す必要もない強制全自動洗礼機。 最後の誘惑 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル 発売日: 2012/05/09 メディア: DVD どんな…

幽霊には足がない。人間には糸がない。

円山応挙さんが初ではないにしても、画家が人物画から足を奪うことで幽霊になった。 幽霊が人間になるのに足りないのは足。 足を得るのに必要なのは自分を生んだ画家。 マリオネットがみずから糸を断ち切ることで人間になった。 人間がマリオネットになるの…

細切れな栄養

未知の効果を断つ細分化思考 「サプリメント」という横文字ではわかりづらいですが、栄養補助食品は不足しがちな栄養を補うものです。 しかしそれをメインの栄養として購入されている方や、メインと代替可能であるかのように喧伝される方がおられます。 栄養…

ダンサーに演劇論を教わる。

セリフを覚えて相手の役者さんと息を合わせてほんとうにありそうな場面をうまく演じることが演技ではないし役者ではないんでしょうね。 本を読んでセリフは覚えるのでしょうが、そのセリフを覚えたことは忘れてしまって、偶然居合わせた今そのときに思い浮か…