あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

茶の湯

和の湯

 茶の湯の心は気を使わずに気を配ることにあるのかもしれません。

 気を使えば消耗して疲弊してしまうけれど、気を配ればめぐりめぐってもどってくるかもしれない。

 

 詫茶やさび茶のこころは、侘しい、寂しいという「わび=質素」「さび=痕跡」ではなく「わび=調和」なのかもしれません。

茶の本

英文収録 茶の本

  • 作者: 岡倉天心,桶谷秀昭
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/08/10
 

 

調停茶

 機能美と様式美と純粋に芸術的な美と、あらゆる美を統合したような茶の湯の空間は、細部まで、ときに恣意的に、時に考えられていないと思わせるほど自然・無思慮に構成されており、全てを統制して渾然一体となり、その一方で、それでも統制しきれず、それにはあらがえないような、時に逸脱さえ招くような時・自然があり、すべてで茶の湯をなしています。

 

 そしてそのような空間には論理・規則・規律・崩壊・破壊・混沌・調和などとともに美・道徳・倫理をも含んでいます。

へうげもの

へうげもの(1)

  • 作者: 山田芳裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: Kindle版
 

 

 美しいものを分析的に見ると美しさは失われてしまいます。

 集積された統合の集大成ですから。

 

 感動するとなぜ鳥肌が立つのでしょう?

 恐怖を感じているわけでもないのに。