おばあさんはよくはたらくひとで、畑仕事をはじめ、土木仕事や民宿の手伝い、家事や看病などなどなどなど…。
しかしよる年波にはあらがえず、膝を悪くしていき歩くのがおっくうになっていって、ほぼ歩けなくなってしまいました。
こころなしか快活さも削がれたようにも…。
このまま衰退していくのかなぁと気にしつつ、十年もたってはいませんが、五年ほど?間があいたのちに訪ねましたら、以前の姿が嘘か演技だったかのように軽快に歩きまわっているじゃありませんか!
膝って悪化の一途をたどるものじゃないの?
痴呆のおばあさんも前後不覚の状態から一時期、といっても3年ほどの長期にわたり、痴呆って不可逆性じゃないの?と、疑わせるほどの大逆転の大回復をみせ、その後、週により日により時間により表裏いったりきたりの小康状態を保ち、おじいさんが亡くなって3ヶ月ほど、ほぼ一人暮らしをしていたころにまた症状が悪化してしまったのですが、どちらのおばあさんも巻き返しがあるから、悪化しても、また脅威のゴボウ抜き見せちゃうんでしょ〜?と、どこか楽天的にさせてくれる。
おばあさんの膝がよくなったのは、わざわざ山深〜いがけ崩れで道が塞がれて何年もその道が使えなくなるような、そんな山間部にまで足を運んでくれる腕のいい整体師さんが来てくれるようになったからみたい。効きすぎでしょ。
わたしも数年前から寝腰や足裏のこわばりで起こされる日々を過ごし、あまりにひどくなると整体にいくのですが、そのとき行くところは決まっています。
足つぼもやってくれるんですが、これがまぁ〜痛い。わたしは痛みには強い方だとおもうのですが、手に針もってない?と、おもうぐらい痛い。それでも「痛っ!」とも言いませんし、リアクションもとりませんけど、痛いの。それがまたまぁ効くこと。半月ぐらいはいい姿勢にもなる。
あるとき、予約を入れた前日に腰がすべってしまって、そんなときは安静が一番だと言うし、わたしもその意見に同感なので、キャンセルしようか迷いながらも恐る恐る、それでもいってみたんです…動かされてるのに腰痛くない?!施術後も全快とまではいかなかったけれど回天。
整体や足つぼは何件かまわりましたが、ひどいところでは足つぼをうたっていながらツボをはずす。
「強さはどうですか〜?」と聞くものですから「もっと強く」。
「どうですか〜?」―「まだ強く」。
「まだです…か?」―「まだまだ。もっと強くていいですよ〜」。
比較的体格のいい若い男の子でしたけど、余裕もなくなって力いっぱい押してくれるのはいいけれど、そこズレてるから。「ツボは力じゃないの!」とは言ってあげませんでしたけど、あの青年は成長したかしら?
他のところでは、武道を嗜み指導しているそこそこの年齢の男性がツボ押し棒を使って施術してくれましたが…効かな〜い。道具を使ったところで全っ然効かな〜い。やっぱりツボずれてる!正中線とか知ってる?ツボのつぼをおさえなきゃボツ!これなら自分でやるわっ!!
昔ウルルン滞在記で中国のツボマッサージ師のチンさんが登場したときには、これでツボの世界はさらによくなるとおもったのに、逆行している情報化社会。なにが情報化か!
ウルルンでしかチンさんみたことないし、関連本もないのはなぜ?なにが情報化社会か!
ツボは力でも道具でもないのっ!ツボのつぼはツボっ!!ツボ突け〜っ!!!
こちらもいかが?