あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

美術は技巧、アートは鮮度が命

とくに日本において美術とアートとは常に同義ではありません。 また、すべての美術、アートがそうであるわけではありませんが、昨今の傾向として美術は技巧、アートは新規性を土台としているものとして使い分け・言い分けられているように感じます。 そこで…

それを信用と呼ばず期待と言おう

信頼に傷がつく、信頼を損なう、信頼関係に与信管理、信用調査に信用貸し、株式信用取引に信用創造… 信用や信頼なんて言葉を使うからややこしかったり勘違いしたりするのだ。 だからこれからは「信用」なんて言わず「期待」と言おう。 期待に傷つく、期待を…

振動の美学

心震わす振動=感動 日本では「センスがある・ない」と言うとき、それは多くの場合「才能の有無」についての言及だったりしますが、英語のsenseは才能というより感覚のこと。才能はsenseというよりtalentのこと。 なにかを上手くできる ー 例えばスポーツと…

不老不死に勝る自由

充溢した力が謀る願望 古代より絶大な権力を手にした為政者は、ゆるがぬ力を得たその上で、または、それに次いで、不老不死を求めました。 では、不老不死を求める土台となっているもの、その第一義、その前提となっているものはなにかといえば、それは、思…

『記号消費社会論』最良の入門書にしてひとつの到達点

発散する記号、破綻した生産、破産に向かう消費 ボードリヤールの『消費社会の神話と構造』に書かれていることがわかれば、あるいはこの本に書かれていることに興味がもてれば、記号消費社会論との親和性が高いのではないかと思います。 …というより、記号論…