物語-家族
家でごろごろしているこども だからなに? それで世のため人のためになるでなし。 スポーツに興味ないって言ってるでしょう。 いつまでも家でごろごろしてないで、すこしは外に出なあ。でないとわたしみたいになっちゃうよ。いいの? 家でふらふらしているこ…
七人転び八人起き 先日また血縁者のひとりが救急搬送されました。 これが世に言うムネヤケ 生涯ムネヤケというものを経験したことがなく「これが胸焼けってやつかぁ。胸焼けってこんなに苦しいもんなんだねぇ」と、半ばひとごとのようにおもい、また、これま…
おとうとの旅路 弟は2・3日前に退院したのですが、今日、韓国へ発ちます。急展開でしょ? 知らなかった一面 旅行先としてヨーロッパの国々、なかでも『魔女の宅急便』の影響か何かでスウェーデンも候補に挙がっていたようなのですが、結局は韓国になったそう…
母の搬送 去年の今頃、母が救急搬送されました。 数年前から体調を崩し、1月に1・2度2・3日寝込むことがあったようです。 精密検査をうけても別段異常は認められず、ひどい偏頭痛との診断がおりました。 一旦、体調を崩してしまうと飲まず食わずで日に10~20…
『人間仮免中』に、意志薄弱で痛みを感じないだろうと見なして麻酔なしで手術が行われたけれど、そのときしっかり痛みを感じていたという話があります。 人間仮免中 作者: 卯月妙子 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2012/05/18 メディア: コミッ…
クッキーの誘惑 親族の葬儀のとき、式を執り行ったお寺さんから(第二?)精進落としのために近くの公民館に行く道すがら、荼毘に付している間の(ぼんさんいてないけど第一?)精進落としのときに失敬しておいた大小二つのクッキー、これを大きい方のクッキ…
我慢ならない 気づかれないようにうまく隠し切れてるとおもってるんでしょうけれどねぇ、どっこいばればれですから。 ボリボリかすかに音もしてんじゃないっ。 耐えられないみたいです。 A「掻くんじゃないっ!」 B「はぁん、掻いてないしっ!」 A「パンツの…
食の家族記 刑事コロンボ「美食の報酬」をはじめ、コロンボさんはたびたび「夕食くいっぱぐれ」て、犯行現場でつまみぐい。 ところどころで味の感想を述べていたり、ときにはみずから調理して犯人に振る舞ったりして、実際にはおいしいのかどうかはわかりま…
わたしの母はキレ者でした。 母は生涯、賢い父の父性に、表立ってはいませんでしたが、それでもどこかいつもその影にとり憑かれていました。 父を超えるような、せめて匹敵するぐらいの父性を求めてさまよいましたが、ついに巡り合うことはできず、母の才は…
酒飲まずのおじいさん。 おじいさんは肺を患うまで煙草を手放しませんでした。 親族共通のおじいさんの喫煙風景の記憶は、煙草を吸うたびにウォッホン、ウェッホン…ヴェッッッフォンと今度こそは死んでしまうんだなと思わせるほど、後にも先にも他では聞いた…
1歳と3歳のお子をもつ親戚たちとお食事をしたある日のこと… お子様ランチがあるとおもったのですが、おとな向けのおとなのボリュームのランチしかなく、お子たちは食べきれないでしょうし、わたしもそれほど食べる方ではないので(昔から喉が渇くだとかお腹…
おばあさんはよくはたらくひとで、畑仕事をはじめ、土木仕事や民宿の手伝い、家事や看病などなどなどなど…。 しかしよる年波にはあらがえず、膝を悪くしていき歩くのがおっくうになっていって、ほぼ歩けなくなってしまいました。 こころなしか快活さも削がれ…
おばあさんはどうやら文盲だったみたい。ちいさい頃に一度だけそんなことを聞いた気がする。「おれは字ぃが読めねぇだぁ。」 そのときは世の中にそんなひとはいないだろうから、冗談を言っているのだと解釈した記憶があります。 いまおもえば、時代からいっ…
八百万の施設 お見舞いで痴呆症の方々の施設にいくとたびたび思うことがあります。 「ここは聖者の園だなぁ。」 聖者の行進 DVD-BOX 出版社/メーカー: TBS 発売日: 2003/03/21 修行の完成者 若い方もおられますが多くはお年をめした方々で百歳をこえるかたも…
今年のお魚のお味はどうでしょう?煮ても焼いても食べられるものに戻ってるかな〜?
今週のお題「一番古い記憶」 生後1歳。 お正月に祖父の家に帰省。 ひいおばあさんは旅好きで、元気。 宴もたけなわ。 ひいおばあさんが隣の部屋でそろそろ寝ようかと床につくと、酔った男衆が「ばあさんにイチゴやりな」と、私にヘタを下にしてイチゴを持た…