あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

思い返して海外旅行に目を向けてみましたら…行ったことがなかった…

おとうとの旅路

 弟は2・3日前に退院したのですが、今日、韓国へ発ちます。急展開でしょ?

知らなかった一面

 旅行先としてヨーロッパの国々、なかでも『魔女の宅急便』の影響か何かでスウェーデンも候補に挙がっていたようなのですが、結局は韓国になったそうです。

 

 最近知ったことなのですが、弟はおもっていた以上にメールヒェンみたい。

 人づてに聞いたところによると、毎年だれかからお誘いがあるのではないかと自分の誕生日には予定を空けているようなのです。

 歳はとりましたがかわいらしいところがあるものです。

 

強運

 自覚していないようですが、弟は強運の持ち主なのだとおもいます。今回のことにしても、搬送されたときは「1月ほど前から計画されていてもろもろキャンセル料が発生するけれど、これで旅行は中止だな」と誰もがおもったなか、そうはならなかったですし、パチンコだったかスロットだったか、たいてい勝つそうですし、車が派手に回転するような事故にあっても無傷。

 すこしぐらいその運分けてくれてもいいものを。

 

不安材料

 弟は今回の旅行に不安があると漏らしておりました。

 

 何十年も前にハワイだったかな?に行ったきりで、海外旅行はこれが生涯二度目。

 しかも旅行先が日本と仲が良いとは言えない国。

 退院したばかりだということもあるでしょう。

 そういったことが不安の種なのでしょう。

 

 と、おもっていたのですがそうではなく。

 生涯二度目の海外旅行にして生涯初の一週間以上家を空けるということ。

 ながく家に帰らないということに不安を感じるのだと申しておりました。ねぇなんだかかわいらしいでしょううちの子。

 そうかぁ~ながく家を空けたことなかったんだねぇ~。

 

わたしの旅路

 若い頃はわたしも「外国に行きた〜いっ」という想いがそこそこ強かったのですが…縁がなかったぁ。

 一・二度目は応募者がわたし一人だけで企画が飛び、三度目は旅慣れた方とフランスへ行く予定で空港までは行きましたが、窓口が見つけられずぎりぎりで飛行機に乗り遅れ、その後は徐々に海外への興味が薄れていき、いよいよ「日本を出たくないっ!」と仕上がりました。

 

 なのでパスポートを一度取ったことはあるのですが提示したことはないのです。

 あれっ?弟よ、パスポート取ってあるかい?

おとうと

おとうと

  • 作者: 幸田文
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1991/02/10
 

 

極小世界

 ということで、わたしは国外に出たことはなく、弟同様ながく家を空けたことがなかったのでした。

 思い返したらなんと狭い世界に生きていたことでしょう。

 これで本やテレビなどがなかったとしたらゾッとするほど狭っ!

 かといってこれから世界を広げよう!なんて気はサラサラおきない。

 これまで通り妄想の世界だけが広がっていくのでしょうね。