2025-01-01から1年間の記事一覧
たとえばアメリカはキリスト教国ですが、だからといって無神論者がいないわけではありません。 キリスト教の歴史は2000有余年あるわけですが、そのなかで多くの文化や絵画が生まれ、ときには他教を異端として弾劾し、その文化や美術品などを破壊してきました…
ここのところ『公開性の根源』と『世界でいちばん短くてやさしい民主主義全史』を読み、『将棋で学ぶ法的思考』や『[新訳]フランス革命の省察「保守主義の父」かく語りき』を聞き、次にダン・ブラウン『インフェルノ』を読んでいるときに『ガンダムUC』のe…
気とので合い 院長先生はうつ伏せに寝ているわたしの左側方に立ち、わたしの腰の上方で両手のひらをかざし、しばらくそのままじっとしていました。 1分か2分ほどして、院長先生の丹田の辺りに飲み込んだ空気が飲み込まれたような、飲み下ったような、そんな…
中臣鎌足 諸賞流 - Wikipedia 遊びをなくす 古武術では「居つかない」「力まない」「踏ん張らない」と言う一方で「つなげる」「遊びをなくす」またはより直裁に「固める」「ロックする」というように、逆のことを言っているようなところがあります。 しかし…
患部と元凶 わたしの通っている治療院では痛みの出ている患部を直接、強く指圧などをするということがあまりありません。 以前5年ほど通っていたところでは、趾指を爪か金属製の琴爪、あるいは針で刺しているのではないかとおもわれるほど強く、強く指圧され…
怪我が光明のきっかけ これまで年に1回あるかないか程度でぎっくり腰をやってきましたが、今回は一月もせず2回やってしまいました。 1度目は草取りをしていて次の草を取ろうとした間際に、2度目は用を足し終えて立ち上がろうとしたときです。草取りをし…
経済学や経済政策といったものは完全栄養食品のようなもので、人間の生活に欠かせない主要栄養分を補うことはできるけれども、生成・製造過程で失われた栄養素を無視して顧みることはありません。 補うものであって主食にすべきものではないのだけれども、主…
効能と懊悩 テレビを見ていたら、1日に3~5杯ぐらいのコーヒーは健康増進にも、がん抑制にもよいということを聞き、それからはやや多めにコーヒーを飲むようにしました。 その数年後、またテレビを見ていたら、一度開けたもの、一度口をつけたものだったかも…
社会学とはなにか 社会学とはその名の通り、社会を分析する学問のことです。もう少しつけ加えるなら、社会学とは分析と構築の学問です。 より詳しく言うと、社会学とはある社会の、組織の、構造のプリミティブ(原初・根源・原理)はなにかをその社会を、組…
モニタリングはたくさんの情報と多角的な見方をもたらしました。しかしそのためにさまざまな解釈が可能となり評価が定まらず実体を掴みづらくもした一面があります。 記録は多くこれまでに比べれば明らかとなっている言動も多く残っているのですが評価が分か…
国家とは暴力の一形態、一法人格。これを転倒させて言うと、暴力(の一種)は国家の形をしているとなります。 幻想世界 自然状態と世界平和、どちらも現象したことも実現することもない想像の産物。前者からは遠ざかるように、後者には近づくようにと思考され…
暴力に対峙する暴力 暴力が独占へと向かうのであれば、それを阻む暴力、それと拮抗する暴力をもってくれば平和とまではいわないまでも、より暴力的ではない状態へと誘導できるのではないか、と人類は試行錯誤してきました。永遠平和も天下布武も太平天国も誰…
国家にはさまざまな形態がありますが様々な変遷を経て現在、国民国家へと収束しました。とはいえこれが国家の完成形というわけではなく、これからも変わっていきます。 暴力は国家ばかりか経済体制や宗教、思想や文化などありとあらゆるものを生み出し、その…
近代以前の古代や中世、まだ国というよりはクニ、あるいはクニとなる前の集団は血縁や地縁、信仰や義理などで集まっていました。そして呪術や神の子孫、神託や強者の系譜などの正当性のもと指導者を推戴して政治集団を形成していました。 祭祀によって天候を…
夢(初回仕様) [Blu-ray] 倍賞 美津子 Amazon こんな夢を見た 泥沼から這い出てきたような焦げ茶色した獏が近づくひとや私に突進してくる夢 目がなく可愛げもなく里芋のような縞々な表皮 鼻が妖怪として描かれる獏よりも太く実際の獏よりも長い鼻 不思議なの…
暴力独占のために、暴力の実践によって暴力を蓄積し、蓄積された暴力から新たな暴力蓄積機構が生まれて実践されるという暴力の実践と蓄積を繰り返して暴力を集中させていく循環運動。この運動の強力な推進力となったのは資本主義でした。 トウカするカネの立…
試みに書き始めてはみたものの、はじめの二歩で挫折してしまいましたので、国民国家や主権の形成過程を遡って解説する「逆説の国民国家」みたいな本があったらいいなあとおもいました。遡って追っていった方が”なぜ”や”どうして”を辿りやすくより明瞭になる…
ゴールドバニー、 緑光、 アイスバーグ、 ピエール・ド・ロンサール、 シャリマー。 フォーエバーローズのモンテクリステラもあるかもしれませんがミニバラは園芸ラベルがついてなく名称不明なものが多いということもあってどれがどれだかわからない。 紫外…
なぜ近代以降なのか 国民国家という現在の国家のあり方は「国家とは人間共同体における政治機構である」というテーゼを自明の前提とすることではじめて成り立つのだと萱野さんはいいます。 同じことですが、続く『国家とはなにか』p.23では次のように説明さ…
暴力を法化する 暴力の組織化の行き着くところは暴力の独占です。 その暴力の独占とは何を意味するのか、具体的にはどのような状態をいうのかといえば、それは支配や秩序を確立した状態です。つまりは暴力の組織化の目的は支配や秩序を確立するということで…
萱野稔人さんの『国家とはなにか』と『カネと暴力の系譜学』、そして以前『ナショナリズムは悪か』を読みました。 萱野さんの関心は暴力に基づいた国家形成過程と管理運営にあります。 説の肝は「暴力の独占へと向かう運動」です。 著書にある言葉をひけば、…
おそろしい本がある ホラーとかスプラッターとかそういうのではない 2冊を1冊にすることもできるが2冊のままがいい それぞれが完成されていてそれぞれが他の続編となっている そんな稀有な本 勇者の成長記や剣と魔法のファンタジーな冒険譚としても読めるし…
過去を憎み未来を嘲り現在で自嘲する 変わらない過去と変えられない未来、そして過去の軛から逃れられない現在、いずれも定められているという点では同等です。 意志は現在を想定するどうにもならない過去を憎むものでした。であるのなら、意志は現在も未来…
自由、強制、権力、暴力を定義し直す 『中動態の世界』と『〈責任〉の生成』の二冊において、浪費と消費の違いやフーコーの権力と暴力の違いといった話はやや浮いた感じを受けるかもしれません。これらの内容がどのように責任と関わっているのかがややわかり…
この図は『中動態の世界 意志と責任の考古学』と『〈責任〉の生成-中動態と当事者研究』を読んでいて湧いてきた図です。 この図には前記二冊に書いてあることも書いていないことも、misunderstandingもabuseもないまぜになっています。 図にしてみたことで…
自己生成過程 意志、あるいは意志をもつ自己の生成過程にはいくつもありますが、いずれにせよそれは出来事から生じます。出来事というのは事象でも現象でも事件でも、なんと呼んでもいいのですが、事物の変化、運動、力のことです。 『中動態の世界』では「…