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あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

甘いシロップのゆくえ


杏仁豆腐お好きですか?

 わたしはあまり好きではありません。

 アブサンに比べたら微々たるものですが、あのケミカル味がちょっとねぇ…。

(アブサンを例にあげたのは他にケミカルな感じのするものおもいつかなかったものですから)

 

 法事でもらった缶詰などの詰め合わせ。そのなかにパック入りの杏仁豆腐2パック。

 杏仁豆腐好きではないなぁ。という記憶はあれど、何十年も口にしていなかったので味も忘れておりましたし、それに味覚も変わって受け入れられるようになっているかもしれないとも思い、試しに1パックあけて食べてみました。

 

 あぁそうそうこの味。お久しぶりね。前に食べたときもこんな味だったわぁ。

 やはり杏仁豆腐は杏仁豆腐でした。それはそうでしょうね。

 つまりあれから変わらず好きではないということが確認されました。

 

 しかし杏仁豆腐はもう1パック残されております。

 どうしたものかと保留し続けて1月?2月たったかな?いよいよ残されたもう1パックに手を伸ばしましたよ。それはこんな経緯からね。

 

代打シラップ

 お昼にホットケーキを焼こうと冷蔵庫を開けますと、牛乳がない。

 あぁそうだった。昨日買ってこようとおもって忘れてた。

 水でも焼けないことはないですけれども、牛乳と比べてしまうと風味が落ちて素っ気なく味気ない。

 

 牛乳がない。傘はなくとも牛乳はほしい。でも牛乳だけ買いにいくのもなぁ〜。かといって水はイヤっ。

 …じゃあ杏仁豆腐のシロップでいってみる?

 

 ということで、杏仁豆腐に限らず缶詰などをあけるといっつも迷ってしまうあのシロップを使ってホットケーキを焼いてみることにしました。

 

後悔の連環

 ところで人はみなあのシロップどうしているのでしょう?

 多くの人はなんの躊躇いも戸惑いもなく捨てていることでしょう。捨てることができることでしょう。

 でも貧乏性ではその行為を自ら行おうとするとそこそこの抵抗感があるのです。

 それでそのまま捨ててしまうのもなんだかもったいない気がしてしまって少し口にしてみるのですが、毎度毎度後悔。やめておけばよかったと。

 次回はやめておこうと思うのですがなぜか毎回試して、あのどうせ押すんだからなんのためにあるのかその必然性がわからないガッテンボタンをガッテンガッテン押してしまうという円環の時間のなかを生きております。

 

 缶詰の「完食」ってむずかしいですよね。

 

クッキング暴挙

 と、このようにわかっているのに、だというのにシロップを牛乳や水の代用として投入してしまおうというこの暴挙。

 だってこうでもしないと開けることないのですもの。長年連れ添ったこの貧乏性を説得できないのですもの。

 

 暴挙を挙行していざシラップをボウルにI〜N。

 杏仁豆腐が入らないようにゆっくり注いでいたのですが、ツルツルッとボウルに滑り込んでしまい、そうなるともうちまちま注いでるのがめんどう。

 新しい携帯電話を一度落としてしまうと、または新車を一度ぶつけて傷をつけてしまうとそれまでの丁寧な扱いが一転して、ちょっと扱いが雑になってしまうようなもの。

 こうして杏仁豆腐も入れてしまえ!と混入。

 

 本来とは順番逆なのでしょうけれども、その後たまごを割り入れて、ホットケーキミックスを入れて、泡立て器を使うと洗うのめんどうなのでトーストナイフでテキトウに混ぜます。どれだけずぼらなんだとおもうことももうなくなり、タネをフライパンにイ〜ン。

 

ホット巻きケーキ

 以前はふつうのフライパンで焼いていたのですが、ホットケーキ焼くのにフライパンてなんか…、とおもってしまい、面積が小さく洗いやすく、それでいてお弁当をつくることがなくなると使用頻度が激減する卵焼き器を使っています。

 それまでは気が短いのでたびたび真ん中あたりが生焼けということがたびたびあったのですが、パンが小さいと熱がすぐに入るので失敗が少なくなりました。

 またフライパンでホットケーキを焼くと大きなお皿が必要となりますが、卵焼き器で焼けばひとまわり小さなお皿ですみます。さらにせっかくなので卵焼きのように巻いて焼けばさらに小さなお皿ですみます。

 ということでここのところホットケーキを焼くときには巻き巻きしております。

 

巻き上がり

 そんなこんなで焼き上がりまして、それにバター…は高いのでマーガリンをのせて、ハチミツ…も高いのでケーキシロップをいつもはかけるところを、今回は先ほど使い切れずあまってしまった杏仁豆腐を、シロップはコップにうつして具だけをすべてO〜N。

 あまったとはいえあけてみると思いの外のこっていたのでお皿からこぼれ落ちそうなほどあの白いひし形に埋め尽くされました。なんとかぎりぎりお皿の上に収まりましたけれどね。

 

コンスタント・コーヒー

 それでコップにうつしたシロップ。なぜわざわざコップにうつしたかというと…いつもなら牛乳にインスタントコーヒーを入れるのですが、今日はその牛乳がない。ということは…。

 そう。これも試しにコーヒー入れてみたれ!と、これが明らかな失策。これがまあおいしくないこと。なんど試してみてもコンスタントにまずいコーヒーが出来上がることでしょう。そんな気分を沈ませるには一口で十二分の威力をもつ琥珀色した飲み物となりました。胃がもたれるったらありゃしない。

 やってみなければわからないとは言われますが、やってみなくてもわかることは数多くあるものです。

 

出来上がり

 肝心のホット杏仁巻きケーキですが、タネに混入した寒天は見事に溶け、跡形もありません。食感はいつもよりもちっとした感じに焼き上がりました。おそらく溶けた寒天や熱が入ると固まるタンパク質の卵の代わりに糖分たっぷりシロップを使ったためでしょう。

 味はすっごく甘ったるい…ということはなく、杏仁豆腐とホットケーキは合わないわけではないかなぁ〜と思いました。杏仁豆腐が苦手なわたしには断然こちらの方が食べやすい。後からのっけた杏仁豆腐とマーガリンが溶け混ざったところはちょっといいかも。と思われました。

 

 総じて、味の総評は…悪くない。

 ちょうどぎりぎり「おいしい」の一歩手前といったところでしょうかね。

 ただし糖分が多いはずなのにそれほど甘さを感じないためなかなかに危険な食べ物であると思われます。ちゃんと遅れて胃がもたれたような感じがやってきますから。

 

 杏仁豆腐が苦手で、ひょんなことから手元にその苦手な杏仁豆腐があり、なおかつ「ダイエット?なにそれ」という反健康志向で貧乏性なひねくれものは試してみてもいいかもしれません。

 条件が厳しくて試せるひといないでしょぉ〜。

 体重計の肥満度?内臓脂肪レベル?のスコアがー2の腸捻転ならぬ性格捻転者からの報告でした。