あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

我輩の辞書に「貿易」の意味を加える。

貿易って…なに?

 貿易とはなんでしょうか?

 

 より配当倍率の高い機械製品を輸出するために国内の農作物の生産量を抑えて見せかけの不足・意図的な食料自給率の低さを演出して外国産の安い農作物を輸入しちゃうようなトレードオフしてませんか?

 

 いったい貿易ってなんなのさ?

 不足を補うためでも互恵のためでもないでしょ?

 パワーバランスを保ったり均衡状態にもっていったり、経済力をつけて他国を制するという意味では不足を補うためや互恵のためなんでしょうけれど…ね〜。

TPP亡国論

TPP亡国論

 

 

細分化。細分業化。

 外貨を得るために競合他国のすくない製品を大量生産して、そうしてできた過剰をお互いに押し付けあっていませんか?

 個人の分業から企業の分業、はては国ごとの分業になってワインのフランス、精密機械の日本といったように、ワインとフランスが、精密機械と日本とが同意語になっちゃいませんか?

 地球全体で部門分けされた大工場化。

 そこに組み込まれたひとは機械の導線…。

 

 輸出品を、たとえば米なら米(一般)という項目に押し込めて、品質も味も手間も一括りにして生産者の差別化の努力を水泡に帰っしてませんか?

 

貿易ゲーム

 ブロック経済が大戦の原因ともいわれますが、それは原因遡及が足りないのではないかとおもいます。

 さらに遡ればそこにあるのは大恐慌・マネーゲーム、(商品化した)お金です。

 戦争は経済の骨盤歪矯正のように、経済危機に瀕しておきています。

 (お金は便利で有効です。なくした方がいいという考えではありません。結局、お金からさらに遡ったひとから発するものですから。)

 

ボードゲームから降りられない

 貿易は製品・商品というチップをベット・賭けて、外貨・お金を増やすゲームになってない?

 目的はただただお金を増やすこと。

 チップを製造するひとたちの目を欺くために、競争力・国力・抑止力・豊かさなどのもっともらしい言葉で飾り立てて抵抗を防いでいるような…。

 

 これが数カ国ではなくグローバルに全世界的に行われているものだから疑うこともむつしい。

 だってあちこちでやってるのに自分たちだけやらないのは不安で不自然で不義に感じちゃうでしょ?

 「ならぬことはならぬのものです。」を貫き通すの義であっても破滅を招くほどむつかいいものですから。

名君の碑―保科正之の生涯

名君の碑―保科正之の生涯

  • 作者: 中村彰彦
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2001/10
 

 

ワイルドポーカーfaith

正面を向くナポレオンフィッシュ

 ラテン語の「引く」trahereを語源にもつ「貿易」tradeには「道」や「取引」という意味もありますが、「互恵」の意味はありません。

 

 こんにち貿易によって自国に引き込んでいるのは形のない争いの元凶の不毛なお金ばかりで、なかなか平和を引いてきません。

 

 お互い引っ張り合うお金の綱引きになっています。

 

 手札に友好や協調のカードがあってもみすみす捨てて、揃うはずのないお金と支配からなるフルハウスだけをねらってるものだから、素人にも勝てない手の内の見え透いたお粗末なポーカーみたい。

 

 手札はブタでも、大勝はできなくても負けない、殺伐としない友好的で楽しめるゲームの仕方がいくらでもあるでしょうに…。

 

Faith book

 これから「貿易」に互恵や友好、協調の意味が加わるように、何年後か後の辞書では「貿易」の第一義が無味乾燥な「取引」から「互恵・友好・協調」となるような貿易できませんか?

 

 ストップ>global warming!(←現在はストックglobal warming?)

 ストップ(とまでは言いませんが、ほどほど)global!!

 

※faceをfaithと書き間違えているわけではありませんよ。

 

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