値札が見えないけれどコレ
生息地
特に関西地区での生息数が多く、沿岸部の昔ながらの下町情緒の残る深い深海部に近づくほどよく見られるようです。
特徴
気にしてない素振りをしていても、そう装って最後まで聞かなかったけれど、はじめからずーっとそれだけを気にしていたの、お値段。
どれだけお安いお値段を提示されたとしても、とりあえず挨拶代わりに一辺は唱えてみる「これ以上まからんの?」「まかってぇ」「まけてぇな」の呪文。
その体躯や表情から愚鈍そうに見えますが、実は海面からジャンプできたり、エビやイカを捕食して食い物にできるぐらいの鋭敏さをもつ計算高いあなどれないやつ。
これだけの厚かましさは生まれ持ってのものではなく、身に付けるのは至難なこと。
純情で体のとっても小さな若い頃にはよってたかって食い物にされるため、成長して体が大きくなり、面の皮が厚くなるまで長く生き残れるものはごくごくわずかで、ここまで成長できるものは1,000分の1ほどの逸材なようです。
近縁種
- いつもなにか企てているから油断ならない狡猾な「陰ボウ」「権ボウ」「欺瞞ボウ」「深慮遠ボウ」
- 生地を見ると薄く伸ばしにかかる「麺ボウ」
- 鬼の傍らにいる「金ボウ」「棍ボウ」
- 夢見がちで叶えたいことのたくさんある、遠くを見るような目をしている「願ボウ」「展ボウ」
- ベトナムから回遊して帰還したトラウマを抱える「乱暴ランボウ」
- 石の上でじっと動かず三年間耐える「辛ボウ」
- 生きるか死ぬかの瀬戸際に生きる「存ボウ」
- だいたいこのあたりに生息している「近ボウ」
- 歴史や建もの、街などにふらっと立ち寄ることの好きな「探ボウ」
- 言うことを聞かず手の掛かる「きかんボウ」「赤んボウ」
- 秋口からコンビニのレジ横で活発に泳ぎ出す「肉まんあんまんボウ」
- 冬になるとたくさん電気を食べる「暖ボウ」
- 毎日こなさなければならないことが多く忙しくてしかたのない「繁忙」
- ひとからの信頼が厚い頼れる「人望」
- あぁ~んっ、やんのか-!表出ろ-!喧嘩っ早い「タイマンボウ」
- ソビエト原産のいかつい軍人「サンボウ」
- 特徴はまちまちだけど悪を憎む心はみな同じ「ウルトラマンボウ」「スーパーマンボウ」
- 口を開けば愚痴ばかり。口からは文句しか出てこない「不平不満ボウ」
- 空回りするほどの気力に満ちたちょっと暑苦しい「やる気満々ボウ」
- 日本に生息しミステリー界を牽引した「江戸川乱歩ウ」
- 茶の湯を修めた「南ボウ宗啓」
- 日本海を周遊する腹の内のあやしい「マンボウ峰号」
- 「傲慢ボウかましてよかですか?」と毎度いろいろかましてくる「ゴー宣マンボウ」
- 窓際に座って外ばかり気になる「注意力散漫ボウ」
などなど。
新たに仲間入り(イラスト追加日:2017年3月25日)
↑「辛ボウ」にしようかとおもったけど、左右二文字ずつの方が収まりがよいので「我慢ボウ」にしました。
なにを我慢しているかはひとそれぞれ。
↑使い道にとっても困る「肉まんあんまんボウ」。
↑前髪切り過ぎちゃった or 切られすぎちゃったぁーな感じ。
↑バックに炎を背負わせようかとも思ったけれど、それだと"焼き魚"、"焼きマンボウ"になってしまうのでやめておきました。
↑白みがかったところがシミのようになっちゃったぁ…。
マンボウというとイメージするカラーはグレーよりのブルーや水色だとおもうのですが、いろいろなマンボウの写真をみていると、やはり生き物、血が通っているので赤味のあるこれまたやはりグレーよりのピンクがかっているところもあって、赤に寄せればいいのか青に寄せればいいのか、赤と青の混ざった、さりとて紫色ではない、なにかそのような"何か色"がないものかと、そもそも色感覚に劣る者としては悩ましく、色づけ作業がはかどらないことはかどらないこと。