だまってとっとき
生息地
とても顔が広く、アジア中心に塩対応とは縁のない水やお金が豊富にプールされた景気のいい淡水域に生息しています。
特徴
食べられているのではなく食べさせているのですが、さりとてそれを恩着せがましくするでなく、気風のいい見返りを求めない、とくにその世界で駆け出しの時にはたいへんありがたい存在でした。はじめのころは。
時代を経るごとにグレーや限りなく黒に近いもの、真っ黒な殻をもつものが増えてきたようです。
支援していた者が大きく育ってみずから十分に稼ぐようになると、徐々に両者の間の溝が広がっていき、疎遠となったり対立したりすることがあります。
そのほとんどは支援者の「タニまシ」が普段なにをしていて資金源がどこにあるのかまったくつかめない、およそカタギには見えない謎の大物であることが多いようです。
近縁種
- 口を大きく開ける「あかさタニシ」
- 宮城県で稲ばかりか脱穀した米まで食べてしまうご飯派の「タタニシキ」
- 子をみごもった家庭にお祝いに顔を見せる「マタニシィー」「パタニシィー」
- 壁でもどこでも連なってひっついている「蔦ニシ」
- 水増しかさ増しで偽る動くたびにカランコロン鳴る「下駄ニシ」
- ポピュラーミュージックには欠かせずバンドの花形「ギタニシト」
- 身も殻も酷く傷ついた「ズタズタニシ」
- ホコリを払いながら歩く、内心飛べるのではないかと思っている「パタパタニシ」
- あっちにふらふらこっちにふらふらあまりにのろまでいらつかせる「モタモタニシ」「のたのタニシ」「よたよタニシ」
- 往生際が悪くとことん抵抗する「バタバタニシ」「じたばタニシ」
- 微動だにしない「ピタッ!ニシ」
- 恐怖が迫っているように感じ、身を隠すように水中から出てこない「ひたひタニシ」
- 小さい子どものいる家の冷蔵庫によく張り付いている「ぺたぺタニシ」「べたべタニシ」
- 木や壁をよじ登っては下りるときには一気にダイブする「ぽたぽタニシ」「ぼたぼタニシ」
- 殻の建付けが悪い「カタカタニシ」「ガタガタニシ」
- 身を完全に隠すことのできる蝶番のついた「蓋ニシ」
- ドジでノロマでも亀ではない「下手ニシ」
- サイバー空間に生息する「データニシ」
- 身が桃色をして紅潮している「火照っタニシ」
- したたか打ち据えてくる「メッタニシ」
- 印象に残るメロディラインを次々に生み出すなにわの「キダニシ」
などなど。
新たに仲間入り(イラスト追加日:2017年4月15日)