あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

「変える」か「変えない」かの二択

理屈ではなく置かれている状況によって選択肢は一択となる

 底辺を生きる者としては、これまで通りの既定路線の政治では己の身辺に変化が起きるべくもなく、底辺を低空滑空し続けるだけ。変わらないことが確定してこの苦しみが続くことを宣言されるようなものでやるせない。

 

 それならいっそ大失敗の凋落を見せるかもしれないけれど、確実になにかが変わるというのなら、それに賭けてみようという意思ははたらきやすいことでしょう。

 

 そちらに賭けてもコケることが目に見えていても、底辺にある者にはさらなる下はないことですし、国が衰亡しようがみずからの生活にさして変化が起きそうにないことですから、「変わりそうにない」「変わらない」ことを選ぶ理由がありません。

 

 これが格差が激しく底辺の人々(実際にそのような状況にある人も、それほどひどい状況ではなくとも心情的にそのように感じている人も)の数が多いと、国を思えば妥当な判断でさえ覆り、"大番狂わせ"が発生しやすくなるでしょう。

 

 選挙予測の"番狂わせ"というのは、経済格差の裏で並行して広がる意識格差の見誤りということもあるのではないでしょうか?

 ひらいた意識格差をちゃんと認識できていれば予測に組み込めるのですから予想外、想定外、番狂わせとは言われないでしょっ?

 

 こうして選挙は理屈ではなく感情、ごちゃごちゃいろいろそれらしいことを言って理由をこじつけても、結局争点は「変える」か「変えない」かという単純な二択に収斂してしまうのではないのでしょうか。

 

Changeの縛り

 この点を的確に見抜いて指摘した選挙が、8年前の奇しくも今回敗れた民主党から出馬したバラク・オバマ大統領の「Change」ではなかったでしょうか。

 それが今回はわかっていたのにわからなかったのでしょうねぇ。

 それに「Change! Yes, we can Change!」言ってたのにたいして変わらず・変えず・変えられず、そればかりかいらんこと言って世界情勢不安定にする種を撒き散らしたりもしたものだから愛想つかされちゃったのも響いたのかもねぇ。

 

コロコロ手のひら返し

 これからちょっと楽しみなのは、選挙期間中トランプさんへというのか共和党へというのか、寄付・献金を見送ったり要請を突っぱねたりした人々の態度。どんな手のひら返しを見せてくれることでしょう。そして擦り寄ってくるそのような人々に対して実業家のトランプさんがどう接するのか。

 

 また、後ろ盾をなくしたヒラリーさんがどれほど追い込まれ、それに対してどう応じるのか。こちらの手のひら返しの攻防も見ものです。

 

 こうなると俄然おもしろくなってくるのがこちらのブログ!

(ほらね!早速興味深い情報更新されてる)

 

二択をはずすダメダメ予想屋さん

 それにしましても今年は当たらない。わたしの選挙予想まったく当たらない。

 なんとなく「コッチでしょぉ」と予測するのですが全部ハズレ。二択なのに。

 

 たとえばイギリスEU離脱。

 

 たとえば小池百合子都知事誕生。

 

 たとえばドナルド・トランプ米大統領選当選。

Where! Japanese(People)!

 

といったように、只今ことごとく絶賛目測誤り中。

 次はどの選挙予想はずそうかしら?

 

 今年は専門家でも予想・解説すべてはずしてしまわれた方は多いのではないでしょうか。

 次はどの選挙予想をはずすのかしら?

 

ヤカラにも一分の篤実

 でもだからといって過去の自分の見識や発言は消さずに残しておきます。

 みずからの無知無能の痕跡は極力消し去ってなかったことにしたいところですが、そのまま晒して信のおけないいい加減ものだと証だてておくことが、安全な場所から好き放題勝手無責任に言葉を発するヤカラなりに、そうすることで誠実さのカケラぐらいは保てるのではないかと思うからです。

 

 その点、面の皮が薄くガラスのハートの持ち主なのに批評等で生計を立てていらっしゃる方がいたとしたら、その方はおつらいでしょうねぇ。

 心情と生活の板挟みで神経磨り減ってしまうでしょう。