あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

魔法を打ち消す打ち上げ花火は上がらない。

粋できない関係

 生物は元来お金がなくても生きてゆけます。

 お金がなければ生きられないのは人間だけ。

 お金がなければ生きられない社会にしてしまったのもまた人間。

 

 お金は社会に対する貢献度の指標ではなく、行為の指標。

 貢献度を示すものであるとすると相続やギャンブル、不正や悪事による集金について説明がつきません。

 

物はあってもお金がないからおきる不都合

 お金は交換の利便性を高め経済を発展させると言われる方もありますが、現在の世界経済をみてそれを言えるでしょうか?

 貨幣経済でない社会がなく比較できないのに断言できるでしょうか?

 収入がある水準以上で幸福度はかわらなかったり、所得水準に関わらず幸福感を感じる人や国があるというのにお金や発展はそれほど重要でしょうか?

 ボランティアにインセンティブを付与するとモチベーションが下がるというのにお金が発展を加速させると言い切れるでしょうか?

 

 お米はそこにあるのにお金がないから飢えてしまう。

 米騒動は人々の間で定着して常識のように振る舞うようになってしまったお金とモノの偏屈関係への抗議の現れのひとつではなかったでしょうか。

 

 大恐慌の大嵐が吹き荒れたとき、凶作となった畑があったでしょうか?

 株価暴落とともに瓦解した家屋があったでしょうか?

 ニンジン一本として一夜にして地球上から忽然と消えてしまったわけでもないのになぜ多くの人が路頭に迷い飢えてしまったのでしょうか?

 

それなら打ちのめして!

 ここ10年、毎年交通事故で亡くなる方はおよそ5,000人、自殺で亡くなる方は30,000人。

 事故死より自死の方がおよそ6倍多い社会が健全なわけがない。

 

 お金がなければ生きられない社会で生きられないということは、お金問題ではなくてお金問題があるということではないのですか?

 

 金融政策については議論されてもお金そのものについてはふれられない不思議。

 

 BIや自由貨幣はトンデモ話なのかもしれませんが、そうだとしてもどんなところがよしこちゃんの弟の三つ子なのか?どこにトン吉チン平カン太がいるのか?話すほどのことでもないというほど救いようのない話なら、二度とそんな意見が噴出しないように、思い浮かんでも早々にバカバカしいと各自処理撤回できるよう徹底的に打ちのめしてほしいものですが、公共の場ではなかなか議題にのぼらない無量大数前那由他後(不可思議)。

 

もはやオペレーションできない

 納税の義務が憲法に記載されているマイナー国。

 憲法に通貨発行権の記載がないのに私企業が発行している金券で納税している怪。

 政教分立どころか政財分立もまともにできていない民主主義(?)国。

 

 国と金。政治と営利企業。政界と財界がガッチリ癒着して引き離せない。

 傷を放置していたら癒着が激しく開腹したものの手の施しようがないような、一刀ミスで血管傷つけ血圧・血量急降下の重篤状態。

 切り離さないわけにはいかず、かといって切り離せず…しかたなしの静観状態で徐々に悪化。それが現代。

伊藤真弁護士が語る『ご存知ですか?日本国民は憲法を守る義務なんてありません。』 | 後世に残したいラジオの話

 

ひとを食む

 所得税やらなにやらの納税額を調べればその家庭の経済事情おおよそ見当がつくでしょうよぉ。

 それなら申請如何によらず有無を言わさず生活保護なりなんなり支給すればいいのに。

 そうすればスティグマにならないでしょぉ。

 「個別事情を把握するのは煩雑で人員が足りない」ですってぇ?

 そんな煩雑な仕組みにしたのだれ?工夫しなさいよっ。経費圧迫するの人件費でしょー。なにあのわけのわからない名称で実体のない部署。なんでこの人アッチにもコッチにも所属してるのにソッチにもドッチにも出席してないの?

 

 お金が人を生かすのではなく、人がお金を活かすよう、人はお金を食ってしまうほどでなければならないのではないかとおもいます。

ヒトは食べられて進化した

ヒトは食べられて進化した

  • 作者: ドナ・ハート,ロバート W.サスマン,伊藤伸子
  • 出版社/メーカー: 化学同人
  • 発売日: 2007/06/28
 

 

自棄のやん八の一手

 もういっそのことみ~んなして限度額一杯の借金してせ~のっで自己破産、信用創造で肥え太ったぶんも準備預金もみんな食い尽くして取り付け騒ぎやら不良債権やらとともに私企業銀行には心中していただいて、連鎖倒産。

 株価に為替みんな大暴落。

 デフォルトしてその影響を世界に拡散波及。

 空前絶後の世界大恐慌でマネー経済一掃&一新。

 悪貨で悪貨を駆逐する。

 信用創造を信用破壊で駆逐する。

 グレシャムの法則 - Wikipedia

 お金がなくても衣食住がなくなるわけではないことに気づく…なんて大きな打ち上げ花火は打ち上がるわけはなく、たとえ火が付いても地上で暴発大惨事…

 

 いつかお金が価値をもたなくなるパラダイムシフトが起こるのかもしれません。

 そしてそれは、もしかしたらAIに、お金には意味がないということを教わってから起こることなのかもしれませんね。

 それともAIもお金(という概念)に食われちゃうかな?

 

 立川談志さんは

人間生きてくプロセスが、芸。

とおっしゃっておりまして、結果だけをついばむ社会では芸がないでしょ?

 

 芸がなければ艶も意気地もなくて、粋じゃない。

 粋じゃないから息できない。

人生成り行き―談志一代記

人生、成り行き―談志一代記

  • 作者: 立川談志
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/11/29
 
「いき」の構造

「いき」の構造 他二篇

  • 作者: 九鬼周造
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1979/09/17
 

 

最後に失笑小咄をひとつ。

生徒「国連教頭先生ぇー。IMF先生が欧米先進国君たちといっしょになってちょっかいだしてきます。」

教頭「そういわれてもわたしはただの中間管理職。だれに言っても無駄だよ。なにせうちは同族会社。あきらめなさい。」

生徒「校長先生ぇー。だれも助けてくれません。」

校長「黙れ貧困国っ!」

日本さえも支配する謎の組織 -フリーメイソンとイルミナティ-

 

 『名言ナビ』さんでリュッケルトさんの

貧乏人が言えば、真実でも信じてもらえない。だが、金持ちの悪人が言えば、嘘でも信じてもらえる。

という言葉を目にしました。