あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

演出(の)型?

演出過多の不都合な行動

 映画もドラマも最近のサスペンス・アクションものの流行なの?

 屋上

 

賢いキャラのマヌケな選択

 なぜにあんなに狙撃されやすそうな場所で密会(?)するの?遮蔽物なくて恰好のマト。

 主戦場が陸→海→空→サイバー→宇宙と変転してきて画像解析技術の向上なんかによって衛星による追尾・追撃が可能となっているのに、なぜにお外?

 赤外線やらX線やらγ線解析で屋内にも隠れ場所がなくなってきているでしょうに、なぜに青空の下?

 ただでさえ屋上に上るまでにフィンガープリント、フットプリント、掌紋、体毛、鍵や監視カメラや警備などのセキュリティ、他の痕跡が極端にすくないぶん些細なものでも際だって証拠を残しやすい場所でしょうに、なしてそこで待ち合わせる?

 

 今の屋上演出は香港映画の『インファナル・アフェア』を源流にもつ潮流だとおもうのですが、みんなして回れ右して屋上にいかなくてもいいんじゃなくって?

 

回れ右して誰もいない

 冷静に考えてみよっ?ひらけてて危険でしょ?

 

 サバンナの草原の真ん中で群れから離れた個体がポツンと佇んでいたらなんかちょっと不自然な感じしない?

 そろそろ違う待ち合わせ場所、違う演出考えてみませんか?

 そうしてみんな狙撃されてるでしょ?

 わっざわざ打たれにいってるでしょ?

 こんなこと続けてたら誰もいなくなっちゃうよ。

そして誰もいなくなった

そして誰もいなくなった

 

 

ストーリーのための冷静でない判断の数々

 こちらは昔ながらのものですが、ほかにも違和感のある演出がありまして…

 

 ひとに銃口を向けて動きを制限しようとするときに腕を伸ばして銃を相手に向けるところ。

 ほらぁ~だから銃を奪われるんだよー。

 指示を出したりどうしても腕を伸ばしたいんなら銃を持ってない方の腕を伸ばせばいいでしょー。

 

 武器携行の相手が複数人いてひとり制圧。そして次を追うようなとき。拘束したひとりを生かして拘束するのなら、とりあえず膝打って機動力削いどかない?

 ほらぁ~だから拘束解かれて挟撃されるんだよー。

 

 人質とられて「武器を捨てろっ!」とか言われたとき、なぜに言いなり?

 自分がやられたあとに人質が解放される保証ないじゃない。

 「人質失ったらあなたは交渉カードも逃げ場も失うことになるけれど、それでいいの?この状況はわたしが追い込まれているのではなくてあなたが追い込まれていることを把握できてる?わたしが武器捨てるわけないじゃない。」って言ってやればいいのに、なぜにみすみす武器捨てて主導権を献上してしまうの?

武器よさらば

武器よさらば

  • 作者: アーネストヘミングウェイ,高見浩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/05/30