2026-01-01から1年間の記事一覧
振り返ってみたらあれはちょうど3ヵ月前。これほどはやく戻ってこれるとは思っていませんでした。京都。 まず向かったのは今宮神社。というより「あぶり餅」。 最古にして最高なお餅 今宮神社の東門側の参道の両脇には『一文字屋和輔』と『本家 根元 かざり…
古代エジプトの絵といえば図案化されたイラストのような顔が横を向き体が正面を向いた壁画が思い浮かびます。私は『7つの新発見の旅!ローマ帝国を大横断 エジプト~モロッコ5000キロ』でファイユームポートレートというものを知るまでずっと、それはた…
反復の強迫 なぜ強迫されるのかではなく、なぜ反復するのかを問わなければなりません。なぜなら強迫は単に反復に付随するものだと考えられるからです。 投影、模倣、複製、同一化、回帰、…は、類似性、同一性、対称性、再現性、時間性、可能性、…といった反…
今の時期なにをしたらいいのかすぐ忘れてしまうので季節の変わり目に、なので年に何度も開きお世話になるのが数年前に買った『NHK趣味の園芸 温暖化に負けない! バラ栽培のすべて』。 バラ栽培素人にはつるバラとブッシュローズ(木立ち性)とで仕立て分けたり…
念願の足立美術館へ 先日、「一生に一度はお伊勢参り」はすでに何度か果たしているので、思い立って「一生に一度は出雲参り」ということで島根へと詣って参りました。 まずは悲願念願であった『足立美術館』へ。テレビやYoutube動画など映像では何度も、そし…
火の車 - Wikipedia 原因と結果が逆転するような現象が至る所でたびたび起きています。 交換のための貨幣は貨幣のための交換となり 兄弟同盟のための原父(殺し)は原父のための兄弟同盟となり 支配のための保護は保護のための支配となり 平和のための戦争は戦…
今年は多い 先月のある日、まだ空も白みはじめてもいない深夜3時ころ。妙になにか気になることがあるような、ないような、そんなあやふやな感覚があってしばらく浅い睡眠と覚醒との間を行ったり来たりしていました。 そうしていよいよ不愉快になってきたので…
隷属コスト 経済的で現実的な人権・安全保障は人間の値段、労働力・賃金を高くすることなのかもしれません。 民主政は戦士=農民である市民が民会に行き兵役を務めることによって成り立つわけですが、それは労働を奴隷に任せることなしにはできない。だから…
いまさらの一斉風靡めぐり 私はホラーは読んだり見たりしないので、これまで『リング』を避けてきました。なので映画も見たことがなく、ただテレビのCM放送で流れたシーンと「貞子」という名前ぐらいしか知りません。 はっきり覚えているのですが、『あの本…
交換様式Dは主体と似たところがあるように思います。たとえばAとDとが自我と主体の関係のように似て非なるものであるところやどちらにも持続力がなく瞬間的にしか現れないために本来的には名状しがたいところです。 また、主体とは自我や自己のようなものと…
主体の瞬き 人と人、共同体と共同体の間で交換が生じ、そのとき働く力、特に”お返し”を迫り交換を促す目には見えない霊力のような、いわば交換の力のことを物神と言いますが、この物神が自己の中で、自身の内に向かう、自分の中の他者同士の間での交換が欲動…
原遊動性をただ自由(や平等)であると解したのでは何のことかよくわかりません。それはただの言い換えでしかありません。私は『ゼロから始めるジャック・ラカン』で無意識についての認識を改められ、柄谷さんも言うカントの自由とは自律であるといったこと…
『傲慢と善良』。 この本はあらゆるひとを傷つけます。男でも女でも親でも親友でも、誰もが身に覚えのある物語が展開されていてじっくりじわりとそれまで傷ではなかった傷をも抉ります。ゆえにそれを”傷付ける”と言いたい。 とはいえそれは罵詈雑言が連ねら…
龍は雷、五色は虹 雷はある時は恵みの雨の予兆であり、ある時は雨とともにやってきて、ある時は雨を引き連れてくる、慈雨の兆し、慈雨をもたらす者として象徴されました。 日照りが続くと地表付近の空気が熱せられるため上昇気流が発生しやすく、大雨と発雷…
精神分析書々百家 『ゼロから始めるジャック・ラカン 疾風怒濤精神分析入門』を読んでまず思ったのは、精神分析も一般にイメージされるいわゆる心理学と同等のものとみなしていて完全に誤解していたということです。 無意識や鏡像段階やエディプス・コンプレ…
京都経由の象徴 『MJB おうちcafe バラエティパック』は外装も個包装もプラスチックでないのがいい。しかも個包装のパッケージが各産地を象徴するかわいかったりかっこよかったり色とりどりな絵柄でとてもいい。 でも外装のパッケージが袋状なので自立せず、…
『柄谷行人講演集成 1985-1988 言葉と悲劇』から湧いたメモ 元来、売り手であるお金を受け取る側、つまり欲するものを譲る側が優位であったのですが、貨幣が価値基準となりフェティッシュなものとなると力関係が逆転し、買い手であるお金を払う側、つまり製…
NHK『魯山人のかまど』。出演者みんなよかった。なかでも、やはり藤竜也さん。実際の北大路魯山人さんのことはあまりよく知りませんが、そこに魯山人さんを見た気がしました。つかみ合いのシーンではお年を感じさせるところもありましたが、今から20年以上前…
一月ほど前に京都旅行に行ったのですが、少し前にBSテレ東『あの本、読みました? 京都が舞台の小説』で放送され映し出されたところが、ほとんどをちょうど歩いてきたところだったので感慨深いものがありました。 (今回は知恩院や北野天満宮には寄らなかっ…
重ね重ね巡る 柄谷さんの本を読んで少し疑問に思っていたことの多くが『柄谷行人講演集成 1995-2015 思想的地震』に書かれていて、あと一歩理解に届かなかった穴のほとんどを埋め立てられて整地されたような思いがしました。 私には柄谷本の索引や参照点のよ…
Audibleで村上春樹『1973年のピンボール』を聞き終わった翌日、たまたま『柄谷行人講演集成 1995-2015 思想的地震』の「秋幸または幸徳秋水」で『1973年のピンボール』についての記述があるところへと差し掛かり、GW前日、たまたまGWが物語の舞台時期となる…
ボードリヤール。これまでに『消費社会の神話と構造』『象徴交換と死』『シミュラークルとシミュレーション』を読みました。総じて表現がややこしい、汚い言葉で申し訳ありませんが「めんどくせージジイ」というのが私の所感です。自分で書いたものを自分で…
國分功一郎さんの『天皇への敗北』を読みました。終始感じていて読み終わった今に至ってさえ疑念を抱いていることには「これはほんとうに本人が書いたものなのだろうか?」ということです。内容については脇に置くとして、やっぱりなんかちがう。 「「日本」…
『柄谷行人講演集成1985-1988 言葉と悲劇』p.279にアンリ・ド・マン『社会主義の心理学』で「プロレタリア文化とか文学なるものはない」とあります。 孫引き的になりますが、この言葉を目にし最近聞いた『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』や『夏物語…
遠目ではあれ何十年と見てきたのに「あの山やまにもこの山にも桜の木があったんだ」と新発見させられるほど、今年はあちこちで桜がよく咲いています。 いや、やっぱりあの山に桜はなかったよ。どこからやってきたのだろう。どこから降って湧いてきたのやら。…
フロイトに至った理由 『遊動論』わけても付論「二種類の遊動性」や『柄谷行人講演集成 1985-1988 言葉と悲劇』「単独性と個別性について」を読んでいたとき、柄谷さんが原遊動性の原理や交換様式の原動力の起源としてフロイトの「抑圧されたものの回帰」や…
アンチノミーなカント カントはイギリス経験論と大陸合理論を統合したひと、というのが一般的な評価であり、そう説明されることが多いのですが、柄谷さんは、カントは経験論の視点から合理論を批判し、合理論の視点から合理論を批判したのだと言います。『ト…
微笑ましき知識 NHK総合『星野源と松重豊のおともだち』。この手の対談もののような紀行もののような音楽もの番組は見ないのですが、年は離れていても互いに尊敬し合っていて気兼ねなく無理せず好きな楽曲を持ち寄って楽しんでいる姿が「いい関係だなあ」「…
ソクラテス復権 イソノミアについて知りたいと思う反面、ギリシア哲学、別けても問答ジジイのソクラテスはなぁ…と思いつつ読み始めた柄谷行人さんの『哲学の起源』。しかしこれは、これまで読んできたギリシア哲学ものの中で突出した知見で傑出したおもしろ…
自由ドンパチ党 最近なぜか急に見直されて話題に登ることが増えてきたように思われる石橋湛山と池田勇人の政治姿勢についてもっと知りたいなと思ったので保阪正康さんの『石橋湛山の65日』と倉山満さんの『嘘だらけの池田勇人』を聞いてみました。結果どちら…