2026-05-01から1ヶ月間の記事一覧

場の精神分析:人間社会を人と見立てた試みとしての

精神分析書々百家 『ゼロから始めるジャック・ラカン 疾風怒濤精神分析入門』を読んでまず思ったのは、精神分析も一般にイメージされるいわゆる心理学と同等のものとみなしていて完全に誤解していたということです。 無意識や鏡像段階やエディプス・コンプレ…

わたしのハナ*ハナ近況

京都経由の象徴 『MJB おうちcafe バラエティパック』は外装も個包装もプラスチックでないのがいい。しかも個包装のパッケージが各産地を象徴するかわいかったりかっこよかったり色とりどりな絵柄でとてもいい。 でも外装のパッケージが袋状なので自立せず、…

文学の死とその悪あがきのとき

『柄谷行人講演集成 1985-1988 言葉と悲劇』から湧いたメモ 元来、売り手であるお金を受け取る側、つまり欲するものを譲る側が優位であったのですが、貨幣が価値基準となりフェティッシュなものとなると力関係が逆転し、買い手であるお金を払う側、つまり製…

名優の演技に目を奪われる

NHK『魯山人のかまど』。出演者みんなよかった。なかでも、やはり藤竜也さん。実際の北大路魯山人さんのことはあまりよく知りませんが、そこに魯山人さんを見た気がしました。つかみ合いのシーンではお年を感じさせるところもありましたが、今から20年以上前…

古都の事々

一月ほど前に京都旅行に行ったのですが、少し前にBSテレ東『あの本、読みました? 京都が舞台の小説』で放送され映し出されたところが、ほとんどをちょうど歩いてきたところだったので感慨深いものがありました。 (今回は知恩院や北野天満宮には寄らなかっ…

高次元へと架橋する典拠

重ね重ね巡る 柄谷さんの本を読んで少し疑問に思っていたことの多くが『柄谷行人講演集成 1995-2015 思想的地震』に書かれていて、あと一歩理解に届かなかった穴のほとんどを埋め立てられて整地されたような思いがしました。 私には柄谷本の索引や参照点のよ…

確率の偶然性と日

Audibleで村上春樹『1973年のピンボール』を聞き終わった翌日、たまたま『柄谷行人講演集成 1995-2015 思想的地震』の「秋幸または幸徳秋水」で『1973年のピンボール』についての記述があるところへと差し掛かり、GW前日、たまたまGWが物語の舞台時期となる…