無碍なくお断り
生息地
暖かいところから寒いところまで、幅広い気候帯のなかに生息できますが、開けた縦社会のなかでならまだしも、閉塞的な縦社会のなかでは、なかでも若いものにはめったにお目にかかれないという大変希少な種となっています。
しかし(過)保護活動が功を奏したのかなんなのか、近年、若いNO!ウサギの数も増えてきています。
特徴
テリトリー意識が強くつねに生活圏を整えようとするきれい好き。
大きな耳は自分の心の声をよく聞き、その声に従うためのものであって、決してひとの意見を聞き入れるためのものではありません。
ストレスに弱く飼われることが大嫌い。子飼いにされることは気位が許さず、組織の中にあっても群れることを好まない、兎なのに一匹狼気質です。
「ウサギはさびしいと死んでしまう動物」だと言われますが、「NO!」と言ってみずから距離をとるほどなのですから、そんなことはありません。
ただし胃腸の動きが鈍ると命取りとなるウサギには長時間の絶食は危機的な状況を招くもの、給餌されなければ食にありつけない飼われているウサギには注意が必要で、おそらくこのような性質があるために「さびしいと死んでしまう」、世話をしてあげないと…と認識されるようになったのでしょう。
警戒心が強く見た目のクールさとは裏腹に、簡単な罠にもすぐかかってしまう野生育ちの天然ちゃん。その自覚がまったくなく他者から指摘されると強く否定する紛う方なき真性の天然ちゃん。
多少の傷なら「舐めときゃなおる」という昔気質の自然派な一面もあります。
季節ごとに毛色を変えるファッションリーダーでもあります。
近縁種
- 日本の伝統芸能の担い手「能うさぎ」
- 頭でっかちな器用貧乏「脳うさぎ」
- 絶えず悪い予感につきまとわれてうなされている「ウなサわギ」
- 悲嘆に暮れる「泣きウサギ」
- 急用で予定をキャンセルすることが多いけれどアフターケア万全の「アナ埋めウサギ」
- 怒声響かせる「声アラゲウサギ」
- いらないことして問題を増やす「ヤブヘビうさぎ」
- 大地とともに生きる「農ウサギょう」
- 傷ついてじゅくじゅくする「膿ウサギ」
などなど。