あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

ナショナリスティック・デモクラシー

言い訳の必殺技!

 一国内の民主主義では国益を重視する他の思想とかわらないのではないでしょうか?

 

 国益が一国の益を主眼にしていれば摩擦は必須。

 国益が全国益・国際益・全世界益の略になるようにしなければ、民主主義の極限・帰結はナショナリズム・パトリオシズムになるのではないかとおもいます。

 

 ナショナリスティックデモクラシーって、なんだかズギュゥォーンッなかんじのすご〜くつよそうな必殺技みたい…。

多数決を疑う――社会的選択理論とは何か

多数決を疑う――社会的選択理論とは何か

  • 作者: 坂井豊貴
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2015/04/22
 

(『多数決を疑う』は、終盤でほんの数行だけ日本の憲法改正についてふれられていますが、感情的で論が雑になって、それまでのはなしとの対比で、ここだけがういてしまっています。ふれるのならもうすこし丁寧に、そうでないなら迂回すればよかったのではないかと…)

 

行き着く先は…

映画「シークレット・スパイ」レオの台詞

「民主主義も共産主義も方法論はほとんど同じだ区別がつかない」

「主義は正しいが実践の仕方に問題がある」

「マルクス主義の魅力は衰えない」

 

 マルクスさんもシュンペーターさんも指摘しているように、資本主義と社会主義・共産主義とは地続きで、資本主義の対義語が社会主義ってわけではないんですねぇ。

 

目標と目的と方法のスムージーのお味は…遠慮します。

 社会・共産主義思想の問題点は、ゴールを(全世界の)社会主義社会化・統一国家的な考えの建設・樹立においていることではないでしょうか。

 

 建設後を想像すると、とても平等で平和な世界が訪れるとは…。

 その他多くの文化や歴史が失われて、没個性的な、人格まで統一されたような、のっぺりとした機械のような人間像が浮かび上がってきてしまいます。

 

 より理想的で強固な思想・主義に見せるには、統一国家建設後のビジョンの提示、それもできるだけ詳細かつ生活に密着したものを提示できるといいのではないでしょうか。

 その方が現在、閉塞的で後退した感のある考えも、ふたたびかえりみられるのではないでしょうか。

 

行き着く先はみなおなじ?

 資本主義も進みすぎて社会主義的になってきていますし、どんな考えも行き着く先はあまりかわらないのでしょうねぇ。ひとの考えることですから。

 

 これまで「社会主義はちょっと~…」と言っていたひとたちや、「資本主義をぶっつぶせ~!」と言っていたひとたちは、これからなんといえばいいのでしょう?なんと言うことができるのでしょう?一方通行ばかりの道は閉塞感があって不便ねぇ~。

「最後の社会主義国」日本の苦闘

「最後の社会主義国」日本の苦闘

  • 作者: レナードショッパ,野中邦子
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2007/03/01
 

 

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