あなたの一番お気に入りの映画はなんですか?
この質問に答えられるように一番探しをして評論家並みに、年に300本ほどみていた時期がありました。
そこで得られた教訓は「アタリは100本に1本あるかないかだ!」
ということぐらいで、結局一番はみつからず興味が失せてしまいました。(ワースト1位はみつけましたけど…)
イライラさせられたのはドジっ子やマヌケ、話や報告忘れによるすれ違いなど。こういう役どころ・セリフ回しをつくらないと物語を動かせないの?というありきたりの展開がもうー。
さいごは終わりよければ全てよし的な大団円。いいかげんにして!
あまりにひどものだから二倍速で見られるものは二倍速で見ちゃう。
四倍速できないかな?
そんななかでも魅せられた演技がいくつか。
レ・ミゼラブルとテイラー・オブ・パナマのジェフリー・ラッシュさん。
レ・ミゼラブルの映画終盤、ジャヴェール警部が両手を広げて瞬き一つせず尊厳をもって受難を受け入れる入水シーン。
テイラーの方は映画自体はどうしようもないけど、映画冒頭テイラーの仕立ての手際ったらもう、美しい!
ミラクルバナナも映画自体はあれだけど、映画中盤でだいぶ長めの紙を漉く緒形拳さん。みてられる、というか魅せられる。
本も映画も音楽も絵画も、たった一行、ほんのワンシーン、おもわぬ旋律、至高の一筆、それがあるだけで評価は一変。
それだけでよかった~となるのに…。
最初から最後まですべていいものは望んでいません。
そのひとつだけを求めているのです。
意図せずそれに出会うことがあるから油断できず、最後までつきあうのです。
なのに…だのに…それがない二時間は苦役でしかない。
とりあえずバカな猿回しに物語を語らせることをお控えいただけませんか?わたくしアホとはいってもバカとはそうそう申しません。それほどいやなんですけど!
こちらもいかが?