趣味・特技は悪だくみ
生息地
貶められそうな頼りなげな小魚の集まるゆるく暖かいところを群れで探し泳いでいます。
特徴
悪だくみを話していないとうまく呼吸が出来ず窒息してしまうため、寝言でも意地の悪いことを言い続けており、昼夜を問わず一時も黙すことがありません。
昔はどろどろとした脂っこい内容が嫌われ、吐露される話がどれもこれもアブないものとして捨てられていましたが、腹蔵しかないことが十分に周知され、また食の嗜好が変わったこともあって、脂っこいアブがとろみのあるトロと認識されるようになり、脂身も好んで食され、聞く耳をもってもらえるようになりました。
次から次へと飛び出すダークな話題をおもしろがる好き者もいて、剥き身にして酒の肴にあてているひともいます。
縄文時代の昔から、あまり冗談の通じない勤勉で真面目な民族によって、あの手この手でしばき釣られて調理されてきました。
そして近年その料理の仕方が世界的に知られてブームとなり、乱獲がすすみ個体数を激減させました。
このままではもう底意地の悪い話を聞けなくなってしまうと危惧したひとたちはいちはやく行動に出て、徐々に養殖も盛んになってきました。
近縁種
- 困ったときは真言密教の呪力にすがる「加持祈祷マグロ」
- 見た目からは想像も出来ない力を発揮する「火事場マグロ」
- とっても大変で種の保存にとってもとても大切なことなのにあまり省みられない「家事育児マグロ」
- 最悪の事態は避けているけれど見てて危なっかしい「キワドイマグロ」
- 魚類ですらなく哺乳類のお腹の中から生まれる「お馬産のマグロ」
- みずから悪を自称する珍しいひとに好んで食される「魔王のマグロ」
- 専門的な知識をもつ「ホンマでっか!?マグロ」
- 秋に見られる食用には向かない華やかな「クロッカスマグロ」
- 巨大な体躯をもち時を司る「クロノスマグロ」
- 古代ローマの三つの頭をもつ強欲な幻獣「クラッススマグロ」
- トイチの金貸し「ミナ帝マグロ」
- オスを惑わす料理上手な「浅倉南マグロ」
- スーパーカー三台にオバケやマリオやナマズなどを飼っていた「大西洋ホエールズマグロ」
- 歌とロボットを愛する「マグロス」
- 旧ソビエト原産の貫通力の高い凶暴なやつ「マグロフ」
- アメリカに生息するやけに車の中古市場(レモン市場)に詳しい「ジョージ・マグロフ」
- そこまで言わなくてもいいじゃない「そんなことツーナ」
- 日本原産でしたが近年ではとくにモンゴルで増えています「横ツナ」
- なんの問題もなく平穏無事に暮らしております「つつがツナ」
- 秋口によくみられる両側に力いっぱい引っ張られている「ツナ引き」
- 家にいるときよりも落ち着く(?)ママのいるところに集まる「ツナック」
- もうしんどい。これで何日目だろう?今日も会社に缶詰にされそう「ツナい」
などなど。
新たに仲間入り(イラスト追加日:2017年3月20日)