信じるなんてどうかしてるんじゃない?
生息地
なごやかな場所にも厳しい場所にも、実社会だけにとどまらずおとぎ話の世界でも、見かけない日はないというほどそこら辺の水辺に生息しています。
なぜか毎年4月1日になると、3月31日から4月1日へと日付が変わったというだけなのに、途端にどこからともなくくっだらない「真っ赤ワウソ」が大量発生し、そのほとんどがひとをあきれさせ「はい、はい」と言わしめます。
またクリスマスシーズンがやってくると、赤い服を着た不法侵入をくり返すあやしいおじいさんについての優しい「真っ赤ワウソ」で街が埋め尽くされます。
特徴
ときどき、ほんとにほんのとき~どき、本心から「まぁ可哀想」と言うこともあるけれど、たいていは嘘。
嘘ばかりついてスキあらばひとをコケにしようと日々企んでいる狼少年なカワウソ。
嘘がバレて怒られそうになると、その泳ぎのうまさを利用して水中へと潜航してその場を離脱します。
都合の悪いことを聞かなくてすむように、手を使わなくても耳の穴を塞ぐことができるようになっています。
小言の雨あられを実によくはじき、反省の色をまったくみせません。
油断するとその小言にさえ嘘で応じてその場を切り抜けようとします。
嘘をついているときは自分もそれを信じているのだと語る「真っ赤ワウソ」も少なくありません。こうなると嘘を見抜くのは非情に困難です。
近縁種
- 共感力が高く母性の強い「まぁカワウソぉ」
- 入浴中の放屁を誤魔化します「泡ウソ」
- ただの炭酸飲料なのにアルコール入っていると言い張る「サワーウソ」
- 「全米が泣いた!」など話題沸騰中であるかのごとく吹聴する「ざわざわウソ」
- 正面から見ると高層ビルのように見える張りぼて住居をつくる「タワーウソ」
- 「そうだわ、それだわ」と過剰に納得したフリをしている「だわウソ」
- 撚ってあるように見えて実は撚ってあるようなプリントのされた糸を持っている「縄ウソ」
- もやしっ子に見えて脱いだら細マッチョの「やわウソ」
- 全力なのに「まぁ80%ってとこかな」とか強がっちゃう「パワウソ」
- 皮膚が合成皮革製「革ウソ」
- あっ!あぶな~い。というのはうっそ~「あわやっうっそー」
- かつてアメリカに生息していた演技派「ウォルター・カワ・ウッソー」
などなど。