AIIBはカネを産めなくなった某国がよそからカネを集めて自国の血液をめぐらすための大規模な延命措置をはかってのことなのではないかとおもいます。
諸外国もそこのところを認識した上で参加しているのではないかとおもいます。
被融資国のアフリカ諸国が参加するのは「他に貸してくれそうなところもないし、AIIBが破綻したときにはもう世界経済どんなんなるか予測もつかず、そのときはそのとき考えよう」というギャンブル要素満載でのっかっているか、あるいは国の上層部のひとたちが「カネを引き出せるだけ引き出しておいて、そのカネを懐に入れて現物に変え国外にでも置いておいて、なにかあったときにはすぐに逃げればいいや」という個人の狡知の為せるワザではないでしょうか。
対してメリットなさそうな出資国のヨーロッパ諸国が参加するのは「お付き合い」や「他にめぼしい儲かり先もないことだし、インフラ投資ならリターンはやいから初動で先越して売り抜けだな」といった思惑があってのことではないでしょうか。
それにもしやはりAIIBが失敗した際にはその影響は計り知れず「沈むときは一緒。どうせ世界まるごと沈むなら乗っかっておいても損に大差ないだろう。いや待てよ。損失確定ならむしろすこしでも利益吸い取っておかないと損じゃぁないか」というやや自嘲を含んだ消極的選択をしたというところではないでしょうかねぇ。
そういうことなら至極損を極損ぐらいにとどめるために日本も参加してもいいのかもしれませんが、蜃気楼か砂上の楼閣を一時は堅固な稜郭へと変える円やドルの魔法の粉をまぶしてしまったらそれこそ取り返しのつかないことになるのではないかとおもいます。
どこもかしこもカネを動かしてぎりぎりまで先延ばし延命中。
資金を移しているだけでなにを産み出すわけでもなく、負の側面のなすりつけあいのようなスリよりあいの泥仕合ばかり。
あと残された景気回復の道は「(未知の人知を越えた意図せず予想だにしなかったまったくの幸運としかいいようのない)なにか」によるもの、神頼みといったところでしょうか。
もう打つ手なしの死なば道連れバンザイ世界経済なのでしょうかねぇ。