いやいやいやそれはない。だってこんなに痛いんだよ。なのにこの痛みがただの筋肉痛なわけがない。
ないないない、それはないわぁ~。そんなわけがない。
…と、そう思うでしょぉ?
ヘイト・ペインは突然に
重いものを引っ張って、引きずって動かしているそのとき、ピキッ…と例の鋭く鈍い痛みが走る。
とはいえ初めてのことではないから、もう何度目かのピキッなので「あぁ~やっちゃったぁ~」と、ちょっとなれたもの。
ただ、痛めたままだと普段の動き、日常生活に支障があるので、できるだけはやく治したいもの。
そこで、この機会に、前からちょっと興味はあったのだけれどなかなか足の向くことのなかった"針"に行ってみようとおもいました。
ところが針初心者ですから、どの鍼灸院がいいのかわからない。
はじめてのことって最初が肝心でしょう?
はじめに試したものがそのものの印象を決定づけてしまうから。
はじめての経験がガッカリなものだったら二度目は遥か遠のきます。
あるいはハジメから評判のよいところに行ってみて、それでもガッカリ体験だとしたら、それはそれでそもそもそれは自分には合わなかったのだとそれなりに妥当な評価が下せるでしょう。
まぁそんなこんなで「どこかいい鍼灸院知らない?」と私には友達がいないので知り合いに聞いてもらって、知り合い伝いに知り合いの知り合いの通っている鍼灸院に行ってみることにしました。
話がながくなるので諸々端折って…
結果、針の効果はイマイチ体感することができませんでした。
ただ、ただただただただ、その後のマッサージ!これは効果テキメン!!
「腰を痛めた」と訪れたのですが二言三言、言葉を交わし、二手三手もみほぐすカウンセリングを通して「この腰の痛みの原因はおなかのなかの方、腰の痛みなんだけどおなかの、からだの内側の方のインナーマッスルからきてるねぇ。」とズバリ指摘の的中。
むしろここ最近、とくにこの10年ほどはどちらかというと調子のよかった腰。
でも若い頃は年中無休で腰がわるくて…って、ずーっと「腰が悪い」と言い続けてきたのだけれど、実は、それとともにずーっと違和感もあったのでした。
というのも痛むところが「腰」
というには高すぎ?
かといって「背中」
というには低すぎ?
な感じがして、痛みの発生源とおもわれるところを押してみても痛くはないし、痛みポイントにはとどかず、「痛いところはここだぁーっ!」とピンポイントで示すことができなかったからです。
このような痛む場所を特定できないといった特徴やカラダ・筋肉の張りから、わたしの"腰"の痛みの原因がおなかにあることを見抜かれたのです。
今回は体の右側の腰のあたりがピキッとなったのですが、鍼灸院の先生は盲腸のあたりをほぐしながら「おなかの筋肉の内側の方にある筋肉、腸腰筋という筋肉」とスマホで人体図を映して見せてもくれました。
それでまたその腸腰筋を押されると遠くの方でなじみの痛みがかすかに響く。
ながらく便秘体質だとおもって毎日その場所を押さえていたのですが、それは消化器官の不調による張りなのではなく腸腰筋の過度な張りによるものだったようです。
何十年ものあいだ勘違いしていたみたいです。
そしてまたこの腸腰筋を痛める原因をたどってゆくと、それは親指の弱さからくるものだというのです。
「親指で掴んでみて」と言われるがままに足指に力を入れても力が入らない。というかこれまで余分な力を使わないようにと極力、足の指には力を入れないように生きてきたものですから…。
ちなみに、腸腰筋から足の親指に至るおおまかな経路は以下のものです。
腸腰筋→鼠径部の筋肉→内腿の筋肉→膝頭の内側の方を沿って→脛の筋肉→足首のところでクロスして土踏まず→足の親指
こうして腸腰筋から足指に至る経路をたどるようにしてほぐされていかれました。
それで視界が開けたような気がしました。
というよりすでに腰の痛みの原因が腸腰筋にあると言われたとき長年の疑問が瞬時に氷解したようにおもわれたのですけどね。
なのでほんとうに効果テキメンだったのは、そう、「言葉」だったのです。
マッサージに匹敵する、いやもしかしたらマッサージ以上に効果のあった処方箋が"理解する"という名の「言葉」だったのかもしれません。
痛いときは休もう
この発見をわたし同様、腰?をたびたび痛めると言っていたあの子にも教えてあげようとおもいました。
あの例の筋力に興味のないひとにとくとくと語る立ちコロのあのこにね。
最近は片手で立ちコロができるようにしようとしてて、「今8割。あと2割腕を伸ばせばいいんだけど、この2割がねぇ~…」とかイっちゃってる高確率で腸腰筋を痛めているであろうあのこにね。
"腰痛持ち"で、その腰痛を解消しようと腰回りの筋肉をつけようとトレーニングしているかた。もしかしたらそのトレーニングが腰痛の原因となっているかもしれませんよ。
どうやらインナーマッスルというのは表層の筋肉とは違って筋肉痛等の痛みを感じにくいもののようです。
「痛ッ!」と感じたときにはもう相当ダメージをおっている、いわば"沈黙の筋肉"。それがインナーマッスルの特徴のようです。
もしかしたらあのときおばあさんもインナーマッスル痛めてたのかもねぇ。
それにしても体を強くするために体を壊すトレーニングをするってどうなんでしょうねえ?それってトレーニン…グ?
どうやらわたしのカラダは全身はっているようです。「…カラダに張ってないところがないねぇ」というように言われましたから。
物心ついたころからずーっとこんな感じだったので、わたしとしては人間みな誰しもこんな感じ、だれの人体であっても人体ってこんなものだとおもってきたのですが、そう言われると自覚症状アリアリです。
それに、実際ほぐしていただくとちょっとだけ柔らかくなり(←なにせ何十年とほったらかしにされてきた頑固なハリなものですから、1度ではゆるゆるにはなりません)、可動域もちょっと広がり、"つまり"が少し緩和して体を動かすのがちょっとラクになりましたから。
こうなると「"ハリ"のない状態ってどんなんなん?どうなっちゃうの?」と、興味があり、またココでなら、このカタであればそのような状態にもっていっていただけそうだという確信に近い感情を抱いておりますので、ちょっと通ってみようとおもっています。
ただねえ…ちょっとだけ遠いのと金銭的な問題がねぇ…治療費が高いってことはないんですよ。むしろ安い。
時間やメニューなどがキッチリ決まっているというような感じではないのですが1回1時間ほどで3,000円ぐらい。
でもひとによっては30分ぐらいで帰られる方もいて、なんだかちょっとよくわからない。
患者さんがある程度納得するまでなのか、1回で体がほぐれるぎりぎりのところまでといった感じなのか、よくわからないのですが人によってまちまち。
でもでもみなさんだいたい3,000円。4,000円とか5,000円とか請求されているひとをみたことない・きいたことない。
最近なぜだか巷にあふれてそこかしこで見かける無資格者による60分3,000円マッサージ店。
わたし個人としては資格の有無はさほど気にならず、要はうまいかどうかといったところを重視しているのですが、でもねぇ…60分3,000円マッサージ下手だったからなぁ~…というようなことも考慮するとこの鍼灸院の知識や手技や費用面などの良さが際立ちます。
たくさんのひとに知ってもらいたいので名前や住所をあげてご紹介したいところなのですが、あまりに人気となってわたしが通えなくなってしまうと困りますし、それよりなによりこの場でその医院の許可も得ず勝手に名前を掲載してもいいものかわかりませんので、それで泣く泣く最後まで伏せさせていただきます。
わぁ~知ってほしい~…けど知ってほしくないぃ~イイトコロ。
ということでちょっとした暗号めいたものを、それは「34.843681、138.320170」です。
わからないでしょー。これぐらいうやむやにしたほうがいいとおもうのでね。
結局のところ体調がすぐれないときには休養がいちばん。
もしかしたらその腰痛、筋肉痛によるもの、しかもそれは腰の筋肉ではないところの筋肉疲労によるものかもしれないから、そんなときはカラダを休めてあげましょうね。
お大事にぃ〜。