意地悪なボルテックス
マイナス金利やなんやかやで為替や株式を刺激したところで、需要が飽和状態で設備投資への潮流は生まれず、高層階でちょこちょこお金が回って役員報酬や配当利益があがり平均所得はあがるかもしれませんが、従業員の給与にまでは下りてこず、低層凪状態維持されて貧困格差が広がるだけなのではないかなあとおもいます。
銀行や大企業といった心臓を温めて毛細血管に熱を伝えるという上から下の発想でも、給付で毛細血管を温めて心臓に熱を伝えるという下から上への発想でも、またその両方であってもいいですが、未来を照らすほどの光量に乏しかったら貨幣量や金利がどうこうというより、「これからよくなりそう」「がんばれば報われそう」といった、そんなような「気」の流れが見えないので、よくなりそうな潮目が見えないんですよねぇ…。
景気は「気」ですからすこしでも明るいことを言いたいところなのですが…。
意固地ぃ〜。いけずぅ〜。
「異次元の金融緩和」も目標を設定して公表してしまっているので「ちゃんと仕事していますよ~。打つべき手は打っていますよ~。」と、小中学生の読書感想文にありがちな本を読んだ感想ではなく「~と書いてあり~と思いました。」の羅列で「わたしはほんとうにこの本読みましたよ。疑わないでね。」と本を読んだことを証立てることに専心しているような、意思を表明する意地言か、決意を固めた姿勢を示すだけの意地厳か、ただ言ってみてるだけの意地幻か、定型文となりつつある意地諺か、なにかそんなようなものでしかないようにおもえてなりません。
そんなところも含めた景気対策なのかもしれませんけれどもね。
異次元の異次元
「異次元」といってもそれは量や質のことであって既存の枠組みのなかでのこと。
この枠組みが歪んでいたらどうしようもないのに「抜本的解決を目指す」とか言っちゃう。「本」を見誤ってても。
枠組みを変える、枠組みごとつくってしまうというような「異次元」呼び起こしてみませんか?
外国で取り入れられた前例のあることばかり追わないで。
為替・株式・投資・貿易。
資本移動・数字偏重はいつまで続くのでしょう?
水も消費も製造ラインも国外依存・グローバル依存では帆船よろしく、国際事情の前で大揺れに揺れて転覆危機がいつまでもつきまとうでしょうに。
こどもの世界
こどもは老人を支える道具じゃないんだからおいそれと増えるわけがない。
ましてやGDPが増えたから所得も増えて以前より余裕ができたとおもえるような人が数%もいないような現状で「これで将来安心だわぁ~」と気分が高揚してこども増えたとしたらそちらの方がおどろき。
お年を召したこども
「こども扱い」というものがありますが、これはこどもをこどもとして扱うということではなく「こども扱い」している人がこどもな扱いをしているこどもの扱いなのではないかとおもいます。
「こども」が多すぎてわかりづらくなっちゃいました…少子高齢化社会なのに。
こどもは大人をみて育つものでしょうから「こどもがおかしい」と思ったら大抵はその社会の大人がおかしなことになっているのでしょう。
おとな不在
「国益のために辞任しない方がよかった」や「新大臣ではTPP交渉に不安」といった声が聞こえますが、それほど人材不足ということなのでしょうねぇ。
力があるから口利きができるのですが、口利きをするから力を維持・強化できたということもあるとおもうのです。
デフレもスパイラル。不当もスパイラル。
大人がなかなか大人になれない。
それともこどもがえりしているのかな?