あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

なんてタイミングなのでしょう!

 そっち系のことはあまり…というかほぼ信じてはいないのですが、ここ数年、いや数十年、わずかに遅かったりちょうど一足はやすぎたりとなにかとタイミングが合わず、"ズレ"たままなので(タイミングばかりか認識や感覚がズレているようなので救いがないですけれども)、これは儀式というか形式的にやっておいた方がいいのかなぁ〜?お祓い的なもの。

 

 ということで、以前、といってももう10年以上前のことですが、同様にそっち系のことには疎い姉が、その頃いろいろと重なって滅入っていたので、普段であれば訝しがって聞く耳を持たなかったでしょうが、時期が時期だけに、折しも知人から聞いたあるところにお祓いしてもらいにいったという話を覚えておりましたので、この話を覚えていたということもあり、なにかひっかかるものがあったのでしょう、場所を聞いて私もお祓いしてもらおうと話を聞いてみることにしました。

 

 このことは以前聞いていたのですが、そこは良心的(?というか本来はそういうもので、どこもそうではないから相対的に"良心的"に見えてしまっているというのが実状なのではないかとおもうのですが)で玉串料というのかご祈祷料というのか、そういったものの"料金体系"が設けられておらず、「お気持ち」だけで料金はいくらでも、もちろんお支払いしなくてもよいというところだというのです。

 とはいえ"相場"というのか、たいていは3,000円ぐらいだったかな?を納める人が多いということでした。

 年の割にそういったことには縁がなく、これまでご祈祷・お祓いの類のものをして頂いたことがなくわからなかったのですこし調べてみましたら、一般的には5,000円〜といった感じですから、そのことを鑑みても良心的な感じがします。

 

 また人づてに伝わってくるほどですから無名ということはなく、知る人ぞ知る!といった感じで効果覿面!…のようなのです。

 

 これまで当たると評判の占いであってもことごとく"ハズ"されてきたこのわたくしの闇雲運勢。

 次こそは1つぐらいは当ててちょうだい、1つぐらいは的を射てはくれまいか?との思いが数年おきに高まって、リベンジ的にいくつか試してきたのですが…全滅。

 そういえばまだお祓い・ご祈祷の類は試してなかったわ。ということで今回はこっち系にしてみようとおもいました。

 

 それで場所を聞こうと電話したところ…なんてタイミングでしょう!ちょうど今日、そこに伺うというではないですか!姉はあれ以来、毎年そこへお守りをいただきにうかがっていたそうなのです。知らなかったわ〜&もうすでにタイミングが合ってきたんじゃあないの?という思いがいやがうえにも高まってきます。

 

 それじゃあ善は急げ!今日一緒に……あっうん、そう…へぇ〜…。

 

 その方はちょうど先日亡くなられたそうです。

 それで今日は前から頼んでおいたお守りを受け取りに行くのだということでした。

 なんて日だ!

 なんてタイミングだ!

 ちっくしょー。

 

 まだ当分、おそらくは終生、わたしのタイミングはズレたままのようです。

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出家を飛び越して

 「一」の思想を説くひと世に数あれど、そこから体系的に世界を展開、(再)構築してみせ、さらにそこではどのような道徳が成り立つのかまでをも理をもって構成しているひとはそうそういらっしゃらないのではないか?もしかしたらそんなひとは他にいないのではないかともおもうのですが、いかがでしょう?どなたかそのような方をご存知の方いらっしゃいますか?

 

 そうでない宗教もたくさんありますが、宗教や宗派、思想や教理においてその教えの核心部は修行が完成した時、またはその後に授けられるものです。

 これは武道や伝統工芸で考えるとよりわかりやすいでしょう。

 武道では、奥義というものは最後に教わり、それで免許皆伝となります。その後は一派をなすもよし、剣客となるもよし、仕官するもよし、といったところでしょう。

 伝統工芸の世界では、一子相伝。他言無用の秘中の秘。として伝えられる秘儀といったところでしょう。

 

 いずれにせよ核心部というのは、一般的にはそうそうはじめから伝えられるというものではありません。

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言葉からギリシア神話、そして文字へ

言葉から文字へ

 言語が使用され始めたのは原人の頃、およそ50万年前のことです。

 農耕や牧畜が紀元前8,000年頃より始められ、古代文明が成立したのが紀元前7,000年頃。

 資料や文献が存在しない時代を先史時代といい、紀元前5,000年頃までとされています。

 これより後の文字が発明され資料や文献が残されている時代を歴史時代といいます。

 

 文字が開発されたということは、それまでには言語がほぼ完成されていなければなりません。すると人類が言語を完成させるまでに多くの時間を要したことがうかがい知れます。

 

温暖化から文明へ

 紀元前1万年頃、4度目の氷河期が過ぎて地球が暖かくなりました。

 そして先史時代の後期、紀元前8,000年頃、西アジア周辺の高地や丘陵地帯で農耕や牧畜が始まりました。

 農耕や牧畜が進むと貧富の差が生じるようになり、やがて支配者と被支配者の社会構図が形成されていきました。

 

 紀元前4,000年から紀元前2,300年頃の間に黄河文明、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明といった、いわゆる古代の四大文明が成立しました。

 

ホメロスの言葉からヘシオドスの文字へ

 現存するヨーロッパ最古の文学作品でありギリシア神話の原典ともいえる叙事詩『イリアス』とその後を記した『オデュッセイア』をうたったのがホメロスです。

 ホメロスが生まれたのは紀元前9~8世紀頃、キオス島あるいは小アジアのスミュルナ出身といわれていますが、実際は不詳で実在の人物なのかどうかも定かではありません。

 

 ホメロスの存在も不詳ですが、ギリシア神話というのも不詳な存在です。

 

 ギリシア神話の成立背景には、古代ギリシア人と当時バルカン半島やエーゲ海沿岸に住んでいた先住民との関係が反映されています。

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