成功に欠かせない条件
成功者の多くは自らの努力の軌跡を語り、その大切さを説きます。
しかし、それは不可欠というわけではありません。
「労働と努力」があまりにも称揚・賛美されるがあまりほんとうに不可欠なものには覆いがかけられ目隠しされています。
では欠くことができないものというのはなんでしょうか?
それは2つあります。
それは成功するまで諦めないという強い「意志」と、成功するまで続ける忍耐強い「継続」!…ではありません。
ひねくれ者がそんなまっすぐで熱いセリフを吐くわけがない。
ではでは物事が斜に見えて、その斜に見えているものがまっすぐに見えてしまう天の邪鬼の提出する成功の条件とはなんでしょうか?
それは2つあります。
成功できない人が持たざるもの
1つは運。なにはなくとも運。
これには明日事故に遭って亡くなってしまわないだとか、何気ない日常を送れるだとか、そんな些細な、ただ生きている、生かされているということまでも含んだ運のことです。
「意志」もこれがなければ居場所がない。
「継続」もこれがなければはじまらない。
そしてもう1つはパートナー。大成者の傍らには必ずパートナーがいます。
「奇跡の実話」とかいってテレビで取りあげられる借金数億からの復活劇でも、パートナーは欠かせないキャスト。
パートナーが同等の能力をもっていて共同で開発をしたり、販路を開拓したりと、直接なにかをするということはすくないにも関わらず、その存在の大きさといったら生死を分かつほど重要。
わたしはパートナーを欠いた大成者にお目に掛かったことがありませんが、みなさんはどうでしょうか?身の回りに、あるいはまた風の噂ででもいいですが、パートナーいらずの大成者がいらっしゃいましたでしょうか?
パートナーというのは多くの場合、伴侶を指しますが(最近はそうでもなく、残念ながらむしろ欠きたいと思っている方も多いかもしれませんが…)、旅行先で出逢った見ず知らずの占い師や、生きる意味をくれるこども、画面の向こうのひとや人ではない生物などなど、性別やともに歩んだ時間に限定されない、それでも支えてくれて、支えとなっているパートナーのことです。
パートナーに出逢えるかどうかというのも運に含まれますので、不可欠なものは実質1つだけ。1つだけといっても、その運のなかでも大きなウエイトを占めるのがパートナー。
起業を目指している方への最も現実的なアドバイス
ベンチャーやアントレプレナーといった横文字がそこかしこで聞かれるようになりました。すこし前までは若者男子の起業にばかり傾注していた風潮が、近ごろでは政府も地方もどの国も、女性や高齢者にもはたらきかけ、起業推進運動が地域も対象も広げて精力的におこなわれております。
そうして起業支援として積極的に起業セミナーや融資制度などが設けられています。
崇高な経営理念や綿密な事業計画、効果的な宣伝戦略や穴のないコスト計算など、こういったものは情報を取りやすくなった現代の起業家の方が一昔前よりも立派なものを作成できているのではないかとおもいます。
しかしそれでも創業後1年で過半数、3年で70%、5年で85%、10年で95%ほどが廃業。
金融投機市場の影響で先行き不透明、混迷を極める現代の経済状況が情報取得の容易さにより明るくなった事業の見通しをも陰らせてしまい、おもうほど大成者が増えないのかもしれません。
はじめの運試しが最大の賭け
どれほどすぐれたビジネスプランも構想の域を出ません。効果的でより実践的な起業支援は計画を練りに練ること以上にパートナーとのマッチングなのかもしれません。
起業後には計画されていなかった困難に出会ってしまうことでしょう。
窮地に立たされて人が離れていくこともあるでしょう。
そんなときでも、どんなときでも支えてくれる、ただそばにいてくれるパートナーが必要になるときがきっときます。
ですから起業を考えておられる方は、なにはなくとも、なにをおいてもまずパートナーを見つけること、パートナーに出会うこと、そのひとがパートナーになるかどうかを見抜くこと、これが起業への最短ルート、事業にとっての最善の道、そしてこれが最も有意義な助言です。
事業には関係ないと思われているこれこそがあんがい事業を成功に導く近道。
起業前にパートナーと出会えるかどうかというのはみずからの運を試す最初の一歩でもあります。このはじめの運がないのなら考え直すというのも一考でしょう。
「パートナーが見つからないから起業を諦めた」なんて言った日には、起業に対しての真剣さが足りなかっただとか「そんなことで諦めるの?」と批難されてまわりからは理解されないでしょうけれど、それはそんなことを「そんなこと」と言ってしまうような、その大切さを理解していないひとの言葉だから気にする必要なし!
「そんなこと」で諦める決断力も捨てたもんじゃない。
「そんなこと」の大切さを知るあなたはきっとまわりから「いいひと」と形容されていることでしょう。「いいひと」には(現行の)商行為・商売はあいません。だからそれでいいとおもう。
運は努力よりも格段に重要だというのに、いつも低く見積もられてしまう悲運。
運に比べて努力は自らコントロールできる度合いが格段に大きいので無理からぬことではあるのですけれども、それでももうちょっと運を見てあげて、不運なひとを支えてあげてね。
妄想インキュベーター(起業支援家)からのエール
成功のために欠かせないもの。
それは1つだけ。
ぼんやりしたものの中で筆頭なのは運。
具体的にはパートナー。
真剣に起業を考えておられるのであれば、真剣にパートナーを求めてください。
これが起業を夢みておられる方への現実的なアドバイス。
以上、妄想アントレプレナーの戯れ言でしたっ。
妄想起業家といっても妄想の中でさえなんっの事業も展開できませんでした。おぉなんと貧相なわたしの想像力よ。