以後お見知りおきを
生息地
オセアニアの一部の地域で、次から次へとボスに群がってくる新人の昆虫に対して威張り散らし、ときに勝手に運営費や活動費名目でお金を徴収して私腹を肥やしています。
特徴
影響力のあるひとり、またはグループに目をつけると襟を正して近づき、うまく取り立てられると常に近くに侍るようになり、手となり足となってNOは言わず、無理難題にも胸襟を開いているように見せかけたYESの姿勢で奔走します。
集団で協力して取り囲んでいるので一見一枚岩のように見えますが、みな虚栄心と支配欲とが強いため、裏ではお互いの足の引っ張り合いや告げ口など、どろどろとした熾烈なポジション争いが繰り広げられていて、襟は開いても心を開くことはありません。
作り笑いが過ぎて真顔がわからなくなり、デフォルトがビジネススマイルに再設定されてしまった形状記憶笑顔になっています。
すこーーーしもおもしろくない話でもコンマ2秒で笑顔を3割増しにできます。
「取り巻きトカゲ」のなかには取り巻かれる側への憬れが抑えられないほど昂じて、樹状のお立ち台へと登り、鳥をヒナから育てて調教し、ついには鳥に取り巻かせることに成功した自作自演の「取り巻かれトカゲ」となるものもいます。
「取り巻きトカゲ」や「取り巻かれトカゲ」の他にもこんなトカゲがいます。
近縁種
- お公家さんに愛され足蹴にされた「蹴鞠トカゲ」
- 体ごと高速回転する「ドリルマキトカゲ」
- なにをやっても最下位ではないけれどいつもブービー「ビリ捲るトカゲ」
- 交通ルールに厳しい警察犬(権)をともなった「取り締まりトカゲ」
- 時間帯によって性格を変える「割増トカゲ」
- 気合十分。熱のこもった「ハチマキトカゲ」
- かわいらしさで異性を手玉に取る「愛嬌振りまきトカゲ」
- 大きな古時計とともに歳を重ねる「ネジ巻きトカゲ」
- つまらないことを延々グダグタ言い続ける「管巻きトカゲ」
- 風邪をひいたわけでもないのに年中ネギではなく生姜を首に巻いている「ガリマキトカゲ」
- びっくりするとルルルルルルルと鳴く「巻舌巻くトカゲ」
- 大リーグボール2号を習得している「消える魔球トカゲ」
- 三つの性格をあわせもつ「トリニティトカゲ」
- 銭形家の血を引く「銭投げトカゲ」
- 甲賀忍者の流れをくむ「ケムマキトカゲ」
などなど。