名医の生涯

昔々あるところに、あらゆる傷を治癒し、それができないときでも最期まで隣で見守ってくれるお医者さまがいましたとさ。 ある日そのお医者さまは背中に小さな小さな傷を負ってしまいました。 それがあまりにも小さく、ちょうど手の届かないところであったので、自分では診ることもできず、痛みもないので放っておきました…