色の見える本

最初にして最後の唯一色が見えた本がドストエフスキーさんの『罪と罰』です。 始終灰色。 最初はスウェットなんかでよくみる灰色。 雨の夜は真っ暗な灰色。 闇が浸潤して黒くなってるなずなのに想像の中の家や月や街灯のたよりなく暗い明かりに見える基調の灰色。 最後はあまりにも色が鮮明に広がっていたものだから、なん…