あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

ひとのいない街並みには言葉が欠けている

人のいない街並み。

そこには言葉がない。

人を描き入れるというのは言葉を描くことなのかもしれない。

人がいなければ言葉は生まれない。

言葉がなければ物語は紡がれない。

 

言葉のない街並み。

そこには人がいない。

言葉を書き入れるというのは人を描きこむということなのかもしれない。

言葉がなければ人は生まれない。

人がいなければ物語は紡がれない。

 

街並みがあるのなら、そこに人はいなくとも、そこに人のいた痕跡はある。けれども言葉も失われていますので、それを説明する言葉がない。言い表わせない。そうして「街並み」も意味をなさず失われてしまう。あると措定してはじめられたのになかったことだった帰結。

 

ひるがえって、言葉があれば「街並み」は望むところにつくることができる。「街並み」はどこにでも現れる。

 

 

以前アニメを見ていてただなんとなくおもったことです。

漫画や小説はセリフや絵を描くことで人を描き、そこに人を描くことでセリフや絵などの言葉を書き込んでいるのではないかなぁ~ってね。