ホンモノを越える想像色
『世界ふしぎ発見!』の「30周年直前ミステリー大挑戦!世界三大ミュージアム発 最新ナゾ解きの旅スペシャル」において、ブリンクマンさんの研究から古代ギリシャの大理石の彫像は色鮮やかに着色されていたということが紹介されていました。
そのときブリンクマンさんは「なぜ色を塗ったのか…」と、ネガティブな意味合いでつぶやいていたとおもいます。
さらに研究からパルテノン神殿も着色されていたことがわかり、番組ではプロジェクションマッピングを用いて再現されました。
「わぁ~きれい!」とおもわれた方は多いかとおもいます。が、わたしは…。
「なぜ塗っちゃったかなぁ…虚栄心裏目に出てないかなぁ」という感想をもちました。
Reading Egyptian Texts 古代エジプト資料館 - 西村洋子の雑記帳
色彩豊かでも豊かに感じないこともある
兵馬俑も彩色されていたそうですが、こちらも色がない方が好みです。
パルテノンの彩色に比べればだいぶ受け入れられますが。
この人が、兵馬俑を発見した - SWI swissinfo.ch
久能山東照宮など数々のお宮さんの塗り替えが行われますが、その色というか色調がわたしにはあまりにも強くて、荘厳よりけばけばしさが先にきてしまいます。
ただしかし、当時の方がみれば天国と見紛うばかりのアミューズメントパークのように眼前に展開されていたことでしょう。
神社仏閣は昔のテーマパークで、山門や仏像などはエンターテインメントだというようなことをどなたかおっしゃていたとおもいます。
滅びの美というのか、わ美・さ美好みなせいか、みずからも朽ちかけているせいか、大理石も俑もパルテノン神殿もお宮さんも、地の色、極薄彩色の方が数寄です。
ほんものはよりすばらしいとおもうところですが、そうではないものもあるのですねぇ。と勉強になりました。
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