2.5次元の怪物
生産力が飛躍的に向上して、おおくのひとにモノが行き渡り、供給量が受容を超過してモノ余り状態です。
中国都市部のゴーストタウンなんかはその象徴のようにそびえたち鎮座しています。
ものづくり社会から思い出づくり社会へ
この潮流に平行して、第三次産業・サービス業がメインストリームとなっております。
思い出や体験、経験やサプライズ、プランニングや設計、サービスや非日常、なかでも観光。
どこの地域もどの自治体も、どこもかしこも観光観光で緘口令ならぬ敢行令…不自然じゃあございませんか。
サービス過多過多で土台も現実味もないガタガタ社会になってしまいませんか。
理想を現実にしてきたのが現実が理想に擦り寄っていっているような…。
怪物観光
オタク文化や2次元化(あるいは2.5次元化)の隆盛はおおいに結構なことではございますが、兌換紙幣から不換紙幣となり信用創造やら仮想マネーやら、ある意味お金のオタク化・2次元化にも目を向けて、お金の役割などについても変革を求めていかなければならないのではないかとぞんじます。
観光敢行令も観光(2次元)を提供してお金(2.5次元)を得ようと奮闘するやむにやまれぬ必要があってのことでしょう。
怪物跋扈
2次元に擦り寄る3次元もいいですが、それで肥大するのは2.5次元。
これじゃぁ虚実ないまぜ羊頭狗肉キマイラスフィンクスケルベロスオルトロス、鵺に饕餮アジ・ダハーカヴリトラなど、わけのわからぬものが跋扈し支配する、わけのわからぬ支配構造の軛から逃れられるときがこないのではないかと案じております。
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