あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

2015-10-06から1日間の記事一覧

『パッション』に浮かされて。

神の存在証明 神の存在を信じるひとにとっては神という概念があるために神は存在します。 神の存在を信じないひとにとっても神という概念、あるいはすくなくとも神という言葉があるので存在します。 神の存在を否定したければ神について考えず・思わず・言葉…

神の機械化のジレンマ

完全無欠の被造物 創造主が機械を作ったとき、それが完成したその瞬間はそれは完全なものでした。 効率が悪かろうと技量が足りなかろうと落ち度があろうと運用上支障があろうと想定外な欠陥があろうと後に壊れようと…。 潜在的な欠陥や運用上おこった不具合…

我が名は他が名。

みな同キョウ 異教徒は信じるものが違うということではなくて、教理・郷里は同じなのだけどそれを徹底できないものとは考えられないでしょうか? あるものを神と呼び、その呼び名は異なれども同じ何かをさしているのではないでしょうか? たとえばこれまでは…

可能の可能性と可能性の可能

可能性は可能であることとは別のもの。 可能性は確率の問題。 可能は結果・現実の問題。 ここにあるのはいくつもの可能性。 ただしたった一つしかない現実。 たった一つの現実には無限の可能性があったし、ある。 可能性は必然の対概念ではなくて、必然の未…

時の旅人タイムちゃん。

一瞬の輝き 時の旅人 作者: アリソンアトリー,松野正子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2000/11/17 生涯に長いも短いもあるの? 涯には水際、岸、行き着く果て、限りという意味がありますが、端(点)を示す涯と長短という語が齟齬をきたしているようにお…

禍々しくも透明

透明な慣習 死は人生の終わり。 死は結果。 でも目的ではありません。死が目的ということがあるでしょうか? 自分(の意識)を消すため。 消えるため。 天国へ、地獄へ行くため。 死後に何があるかを調べるため。 楽になるため。 死は他の何かのためであって…