救いは内にある。救いを外に求めれば…
生息地
懐具合が極寒に至り口座が凍結されるほど冷え込むと越冬のために夜逃げを断行します。
それで心機一転、新生活がはじまるかと思いきや、そこでもカモにされ、羽ごと身ぐるみ剥がされたりライフルで命を狙われと心の安まるときがなく、流れ・渡りの生活を送っています。
特徴
よく言えば信心深い、悪く言えば鴨なのに鵜呑みにして自分の頭で考えない、人間クサミがつよいのでほだされやすく、そのために騙されやすいタイプ。
人を疑うことを知らないので騙されていることに気づかず、周りから指摘されても騙されていないと頑なに信じるために古くから食い物にされてきました。だってこんないいカモ他にはいませんから。
近年ではNGOや医療関係者を騙る臓器ブローカーに「肝臓は8割ほど切除しても半年もすれば元の大きさにまで回復する再生力があるから、病気で苦しむ子どものために御協力頂けませんか?」と謀られて捌かれ、肝臓を全摘され、病気の子どもに移植提供されるのではなく珍味のフォアグラとして売り捌かれています。
移植話を持ちかけられて、それにあなたがハンコついて承諾したら、その後やけに頻繁に食事に誘ってきてくれて、そのうえお会計までもってくれるようでしたらご注意ください。それは優しさではありません。サギです。そしてあなたはカモです。
寒さが本格化する前にただちに飛び立ちましょう。
近縁種
- 猫は家につくといいますが代々家につく鴨もいます「家モン」
- 不要だと思われるものは躊躇なく削ぎ落としてゆく「オッカモ」
- サービス精神が旺盛で葱以外にも鍋にあいそうなものを背負ってくる「し鴨」
- なにもかもうろ覚えではっきりしない「そう鴨」
- 当て所ないドラゴンボール探しの旅に出ている「つ鴨う」
- 前言に興味がなく話題がどんどん飛んでゆく「つー鴨う」
- 連帯感の強い「な鴨」
- 遺言作成だけのつもりがあれもこれも勧められてついには「他も?墓も!?」
- 三日もあれば終わりそうなこともなかなか終えられないのんびり屋さん「四日も」
- 一からはじめないと気が済まない「ダカーモ」
- 警察権を付与された「刑事モ」
- 上司に頭の上がらない「部下モ」
- 心身共にとにかくきったない「汚ダック」
- 強靱なクチバシで襲いかかってくる「アダック」「砕ック」
- 記録を長く後世にまで残そうとする記憶力のよい「コduck」
- 白い姿でりんごに似た香りを放つ薬効成分をもった「鴨ミール」
- 鴨っぽいけど…鴨?みたいだけど…やっぱり鴨かな?「鴨に見えーる」
- 半年ほどの短いつきあいでもその邂逅によって感化された「大志を抱ック」
などなど。