我が身の不幸も笑いに変えて
生息地
ひとに飼育されひとに囲まれた本来のネズミとしては嘘のような世界に生息し、ほとんどのものは一生を小さなケージの中だけで終えます。
愛玩用から食用、はては実験用まで、実に人間に都合良く使われています。
特徴
聴衆の反応の良さについ調子に乗ってしまったり、またはその反対に、聴衆のあまりの反応の悪さに不安にかられてしまって堪えきれず、悪気はないけどあることないことついつい吹聴して満足感や注目を集めようとします。
それの話が後に自らの首をしめるような窮地を招いてしまうことが度々あり、そこも話を盛ってなんとか取り繕おうとしますが、時すでに遅し、信頼と信憑性を失っているために説得できず、嘘つきのレッテルを頂いてしまいます。
しかし、あからさまな盛った話をするモットは「おもしろいからモット話して」「モット盛って」と、ひとが集まってきて人気者となるモットもすくなくありませんモット。
二枚どころか三枚目の舌も見つかるのではないかとみている研究者もいます。
性格の明るさはさびしさの裏返し。
明日もてあそばれるのではないか、明日はいよいよ自分の番なのではないかと不安でひとしれず泣き明かした夜は数知れない。
近縁種
若い貧乏学生に腹一杯たべてほしいという想いからついついたくさん盛ってしまい、いつしかデカ盛り店として地元では知らない人はいない「食事盛るモット」というのも長く愛されています。
「話盛るモット」や「食事盛るモット」のほかにはこんなモットがいるモット。
- 親戚仲が良好ではないけれど全国に生息してお弁当をつくっている「ホットモット」
- ニュースの裏側が気になって深く探っていく「掘るもっと」
- 給仕が追いつくか人数が気になって仕方がない「いる?もっと」
- 保有株が値を上げてそろそろ頭を打ちそうな予感「売る?もっと」
- 体毛が薄く皮膚の色が緑色になったりもする野球の上手な「森モット」
- 最近では「喝!」発言でざわつかせることの多い「張モット」
- イギリスに生息する闇の魔法使い「モルデモット」
- 神話の世界に住む死と冥界を司る「ムト・モート」
などなど。