食い物にされないように気をつけて
生息地
必ず損をするであろうというあやしいニオイがぷんぷんと漂うところであればたいていのところに一頭はのこのこと有り金を携えてやってきます。
誰も彼もが「金鶴」は鶴だというのに鴨にするものですから、生活が苦しくなり激減しましたが、一方でそれを不憫におもって保護活動も積極的に行われるようになって、徐々に頭数が回復してきています。
「そないなもんにひっかかるやつおれへんやろぉ〜」と誰もが私は大丈夫と思い込んでいる「振り込め詐欺」あらため「母さん助けて詐欺」が未だに成立しているのは、「金鶴」保護活動の負の成果の一つなのではないかとも考えられています。
特徴
「儲かる」「損しない」「1年で倍」などの甘言に弱く、これらに類する言葉を聞くともう周りが見えなくなってしまいます。
このとき心配する親類縁者や知人にとめられても反発するばかりで意固地になり、ますます大枚をはたいてしまいます。
なんどもひっかかってしまったり、付き合う男はことごとくだめんずだったり、当初はそうではなくとも手を焼きすぎてしまってだめんずへと育ててしまったりと、損することがクセのように身に染み付いてしまっています。
近縁種
- 引き当てると大金鉱脈となります「芋鶴」
- 凍った水の上をおぼつかない足取りで歩く羽毛のない「つるっ鶴」
- 閉ざされた辺境の地に住むため抗体をもたない「感染ル」
- 奢ってもらおうなんて考えてはなりません。よくて割り勘「ケ鶴」
- 年を取ると寝ているときにも襲われ、痛みで目を覚ます「つっ鶴〜」
- 剝いたり削ったりするのが得意な「斫ル」
- あまりにブラックなジョークに笑顔が「引きツル」
- 千葉県に生息し最近では未確認ながら駄菓子や周辺での目撃情報が多数寄せられている「富津ル」
- つがいでなだれ込み朝方髪が乱れていることがよくある「ホツル」
- 一定期間を向かえて幸福感に包まれている「ミツル」
- あまり鳴かないので感情が読み取りづらい「ムッ鶴」
- 鋭いクチバシを的に目がけて飛んでくる「ダー鶴」
- (日本の)夜明けと共にやってくる「日い鶴」
- 案を出せどもなかなか企画が通らない「ボ鶴」
- 秋田に生息しハタハタを主食とする「しょっ鶴」
- 人の物ならなんでもほしがり、自分のものはなかなか人にはあげない「くれーん」
などなど。
新たに仲間入り(イラスト追加日:2017年4月17日)
デリカシーのないひとの態度に
わぁ~。
と、よそ見をしていたらあぶないよ!足もと注意