もうしないから許して
生息地
謝意を表すように深い深海に住んでいます。
謝罪の念が積もるほどに、合わせる顔がナイトばかりに深く深く陳謝しながら潜っていきます。
そこは水深があまりにも深いために日中でも陽の光の届かない暗いところです。
頻繁に出現するところは待ち合わせ場所です。
駅の改札の掲示板が不要となるほど携帯電話が普及して以降は、すれちがいが激減し遅刻をしても連絡が取り合えるので、人目を憚らず必至に謝り倒している「ゴメンダコ」に遭遇する機会はめっきりなくなりました。
特徴
深く反省していて毒も墨も吐くことがなくなりました。
謝っている相手に、反対により丁寧に謝られてもちあげられてしまうと、もうどうしていいのかわからず、ただただ平謝りするばかりでぺちゃんこになることしかできなくなります。
「もうわかったから、もういいよ」といってもなかなか頭を上げてくれず、これは本意なのか計算なのか見分けられないように工作してくる通称「ビジネス・ゴメンダコ」というものもいて、なかなか食えないところもあります。
それを無理に食べても不味いだけです。
近縁種
- 戦隊ヒーローやアニメキャラクターを模した「お面ダコ」
- 夜な夜な催される舞踏会に素性を隠して出席する「仮面ダコ」
- 仮面ダコの中でも露出が極端に多くていかがわしい風貌をした「変態仮面ダコ」
- 甘いマスクの美男子「イケメンダコ」
- 付き合うと苦労するよ「ダメンズダコ」
- 今日はお・あ・ず・け「だめんダコ」
- 長細〜いでんぷん質な体をした「麺ダコ」
- 食べることがなによりも好き「うめぇダコ」
- 信心深い「アーメンダコ」
- エジプトに生息する太陽蛸神「アメンダコ」
- 物それぞれに所定の位置を設けているきっちりぴっちりしている「几帳面ダコ」
- 懐具合が寂しくってもなんとかしてくれる「工面ダコ」
- 淡水で水深のとっても浅いところに生息する「湖面ダコ」
- カッチカチの硬い体をしたアルカリ体質の「セメントダコ」
- 裏表のある性格をした「二面ダコ」
- なかなかひとを認めようとしない「ほめんダコ」
- 記憶が短時間しかもたない「メメントダコ」
- 粘り強く、なにがあっても絶対に「やめんっ!ダコ」
- 日夜アンテナを張り巡らし特ダネを狙っている「紙面ダコ」
- 最近老眼がひどくって「読めんダコ」
- ほんとは616なのに666に過剰反応して恐怖してしまう「オーメンダコ」
などなど。
新たに仲間入り(イラスト追加日:2017年3月20日)