すこし時間をちょうだい
生息地
相手のふいな思いつきやSNSでのお誘いという軽いものから、借金のお願いや人生を左右するような重いものまで、とにかく時間がほしいと思われる場を主な生息地としています。
逡巡してずーーーっと沈思黙考し続けるものもあります。
「考えルー」の中からカタカナ英語を随所に盛り込む、暑い気候の中ではより暑苦しく感じさせるちょっとゆかいな「thinkすルー」が生まれることがあります。
特徴
仮にカンガルーが日本に生息していたら、おそらく戦国武将の前立や具足の柄のモチーフに使われたことでしょう。というのも後ろに下がることができないから。
互いに意見を交換したり戦わせたりすることがありますが、どちらもそれぞれ長い時間よく考えてきたことについてなので簡単には引き下がれず、たびたび罵り合いの泥沼化の様相を呈します。
またボクシングが得意なこともあり拳を交え、諍いが激しくなることもあります。そしてあまりに口論や殴り合いが加熱すると、16文ではとてもとてもきかないその大きな足で前蹴りを繰り出し「それは反則だ」「いやそんなルールはない」といったように争点が1つ増えてしまい、ますます衝突が激しくなります。
このとき間違っても親切心から仲裁に入ってはなりません。流れ弾、流れパンチ、流れキックを浴びて命を落としてしまう危険があるからです。
近縁種
- 今それをしないと一生後悔する気がする「勘がそうスルー」
- 先例がないか調べて熟考する「鑑みルー」
- ナルシストで反射するものを見つけては前髪をなおす「鏡見ルー」
- 泣く子をあやす「手を替え品を替えルー」
- 一日に何度も「着替えルー」
- 物持ちが非常によく壊れるまで使い倒す「買い換えルー」
- 悪性腫瘍を目の敵にしている「ガン狩ルー」
- 何事にも一生懸命な「ガンバルー」
- 足元が不安で深い前傾姿勢になっている「カガムー」
- 重いものもなんのそのカナダに生息する「カルガルー」
- 学校帰りの小学生、通学路に落ちているとついついやってしまう?「缶蹴ルー」
- 日本に生息するヒップホップグループ「KICK THE CANGAROO」
- よろこぶクラウンとも呪術師なのではないかとも噂される「かんがんるー」
- 王宮で力をもつ官吏に無視されている「宦官スルー」
- 郷愁に駆られて「感慨くるー」
- 泣くなと教える師匠をも泣かした早世を信じたくない心情から「顔回いるー?」
などなど。
新たに仲間入り(イラスト追加日:2017年7月2日)