あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

『高齢者施設で働くということ』の今とこれからをひきたてる


あれこれ山葵がきく

 こちらのブログは今年の4月よりはじめられたブログで、つい先日まで読者登録しているのがわたしひとり「まだ誰にも知られていないブログにいちはやくアクセスしている」という意味不明な優越感?のようなものをちょっぴりもっておりました。

 

 こちらのブログはサイトタイトルにあるように『高齢者施設で働くということ』について、実際の介護の現場が垣間見られるようで、おもしろいといってはおおいに語弊がありますが、たいへん示唆的です。

 

 できましたらみなさんにもひと通り読んでいただきたいところです。すでに50記事以上書かれておりますが怯むことはありません。各記事短めですから今ならまだまだ十分間に合います。苦もなく読み通せます。

 しかし、短いからといって侮るなかれ。その行間には『高齢者施設で働くということ』がつまっています。

 

取捨選択を迫る現場

手, クローズ, 感情, 友情, 介護, セキュリティ wasabiさんはご利用者様ひとりひとりが満足されるように接したい、ひとりひとりの満足に応えたいという想いのつよい方だとおもいます。

 対して先輩職員の方々。手際よくご利用者をいなしながら次から次へと食事や歯磨き介助をこなし、極端な言い方をすれば流れ作業、一見してひとをひと扱いしていないかのようにも見えます。

 きっとその先輩職員の方々もはじめはお一人お一人丁寧に接していきたいとおもわれていたことと思います。

 

 しかし現実がそれを許さない。時間も人手も報酬も、その他もろもろすべてがまったくもって足りていない。

 現状の介護現場においてポジティブなもので充足しているものが1つとしてあるでしょうか?きついしんどい割に合わない…ネガティブなものならいくらでもあげられて、それらで満ちているというのに…。

 

 それでは先輩職員の方々は感情を捨ててしまったのでしょうか?あるときからお家に心を置いてきて、職場へと慈恵心をもってくることを諦めてしまったのでしょうか?

 たしかになかにはそのような、目の死んでいる方もあるでしょう。でも多くの方はそうではないとおもうのです。

介護老人保健施設での出来事②

 

 どうしたっても、なにをしたっても、ひとりひとりに時間をかけて接することは不可能。であるのなら、ご利用者様みなさまとできるだけまんべんなく接することで、みなさまに対する公平性を保ち、もってご利用者様お一人お一人の満足に向き合っておられるのではないでしょうか?

 そんなことまで考えていない、考えている時間がないという方が真であるとは思いまが。

 

 どちらがいいとかわるいとかということはなく、ただ、現在の福祉の有り様では個々の満足を犠牲にしつつ全体の満足をとらなければまわせない・まわらないことでしょう。

チャチャチャ歯磨き

 

知は幸か不幸か…。

 加齢によりメラトニン分泌量が減り睡眠時間が短くなります。夜寝てもらわないと夜勤職員が大変だから昼寝をさせないようするところもあります。(高齢者の不眠対策。“人は年齢とともに眠れなくなる!?”

 

 ひとは最期が近づいていくほどに食事量が減っていきます。それでも健康な方の"常識"で考え、体力が落ちないようにむりやりにでも食べさせようとするところもあります。(老化とともに身体が食べ物を受け付けなくなっていく

 

 手当て。ただ触れるだけでオキシトシンがたくさん出されて症状が緩和するタッチケアというものがあります。(【ガッテン】「触れること」で病気やストレスが改善される!タッチケアで分泌される幸せホルモン「オキシトシン」とは?

 

 介護に携わる方のなかにもこのようなことを知らないからしてしまうこと・しないことがあるでしょう。それよりつらいのは、このようなことを知ってはいても時間がないがためにやむなくできないこと・してしまうこと・しないことがあるということでしょう。

死を看取る

 

どうする?どうなる?

 このような葛藤の中、これからwasabiさんがどのように感じ、考え、行動するのか。これは介護に携わる方全員が避けては通れない道。それをwasabiさんを通して見てみたいのです。

 現実の福祉現場がひとにどのような選択を迫り、どのように思考に影響するのか。そしてどのような境地に至るのか。ここのところにひじょうに興味があります。

 

 このように、こちらのブログの余白には、そこには収まりきらない福祉現場の問題があふれだしています。

 

問うために知る。そしてこたえるために知る。

 問いは問いとして問われなければ問われません。知られていない問いは、そのひとには存在しません。福祉を考えるうえでも、これからみなさまにもwasabiさんの目を通して現場を知り、問い、その経験と感情と思考とを追ってみていただきたいブログです。

 

 今回の記事タイトルの「ひきたてる」は、山葵がその殺菌効果により食物が傷むのを防ぐとともに、味・問題を引き立てる薬味としての面と、現在の問題を現場の方が今まさに挽き立てているということと、傍からは見えない、いやほんとうは時折見えているのだけれども見ないようにしている問題を明るみに引き立てるということと、こういった問題が見えるようにこちらのブログをお引き立てしたいということを表したかったので、ひらがな表記としました。

 

 これまでも様々な意味を付与させたいときにはときどき、わざと漢字表記ではなくひらがなやカタカナ表記にしてきたのですけれどもね。気づいてましたか?たいしたことではないですけれどもね。