疑うことを知らない思い込み力
おとなの手をとりぐるぐる走り回る子に「だんだん体が軽くなってきたでしょぉ?もっとはやく。もっとはやく。もうすこし。ほらっ…」といいながらグルグル回してあげる。※肩を脱臼するおそれがありますからあまり推奨できませんけれども。回すのなら両脇の下に手を入れて体をつかんであげた方がよいでしょう。
ただただおとな主導で高い高いをするのではなく、「イチ、ニ、サ〜ン」の声に合わせてこどもに「ぴょん。ぴょん。ぴょ〜ん」と飛んでもらい、「サ〜ン」のときこどもが飛び上がるタイミングに合わせておとなも飛び上がりながら、その頂点で二弾ロケットのようにこどもを中空に投げあげて高い高いしてあげる。
自力と他力の境が曖昧な幼少期にこのような経験があるかないかというのは、その後の成長と可能性に大きな影響を与えるのではないかとおもいました。こどもの日だっただけに親子のたわむれる映像をたくさんに目にしたものですから。
自分の能力を疑わせない
「あのときわたしは飛んだ。わたしは飛べるんだ。」と信じて疑わない子とそうでない子とでは、その行動に大きな差が出てくるとおもうのです。
「飛べたっ!」と信じる子がまた「飛びたいっ!」と願うなら、「もっとはやく。もっとはやく。今よりもはやく。(体重が増えた分)あのときよりももっとはやく走らなくちゃっ!」「もっと勢いよく、もっと高く。あのときもっと高く、もっと軽やかに飛んだはず!」と、がむしゃらに走りつづけ飛びつづける子がなかには出てくるのではないかとおもうのですよ。
刷り込み(?)が引き出す自発性
それでその結果は?
願望から来る行動が意図しないトレーニングとなり、誰よりもはやく、そして誰よりも高く飛べるようになるのではないでしょうか?
神経系や筋肉など、日1日と急成長していく子どもの頃にみずから四六時中刺激を与えつづけたとしたら?それはもうあなた相当なものでしょう?
多くの分野で功績を残す方々に共通して、3歳からその分野に関わることに親しんでいたということがありますが、そういうこともあるんじゃない?
バイアス・コントロール
このように、こどもの頃に本人の力以上の力をそれと気づかせずにおとなが助力・介助して経験させてあげると、ある種のバイアスがかからない、バイアスが解除されたような状態に導くことができて、その後の成長に優位な差がみられるようになるのではないでしょうかねぇ?
ただしバイアスがかからないと危険察知に疎くなり危ないという面もあるかとおもいますので、そのあたりは注意が必要そうですけれどもねっ!