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あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

倒れゆく家族のはなし


母の搬送

 去年の今頃、母が救急搬送されました。

 

 数年前から体調を崩し、1月に1・2度2・3日寝込むことがあったようです。

 精密検査をうけても別段異常は認められず、ひどい偏頭痛との診断がおりました。

 

 一旦、体調を崩してしまうと飲まず食わずで日に10~20回ももどしていたようです。これは先頃いっしょに病院へついていって知りました。

 頭痛を抑えるお薬を頂いてはいたのですが、体調を崩してからでは飲めず効かずで、ただただ2・3日回復を待ちながら寝込むしかないのだそうです。

 

 そうして急激に誰の目にも明らかなほどガリッガリッになっていきました。

 これまで着ていた服はみな大きくなり、2つほどサイズを下げてもまだあまるようです。

 

 それからというもの、ときおり口にするのは、決して暗い口調ではありませんが「1年後生きているかわからないからねぇ」です。

 

弟の搬送

 そしてほんの2・3日前、今度は弟が救急搬送されました。

 1週間ほど前から周りのひとに「右顔面麻痺してない?」と言われ、自身も自覚していてちょうど次の日に病院へ行こうとおもっていた前日の夜、床に入って2時間ほどして、すこしの吐き気と耐えられない頭痛に襲わ寝ていられず、病院に電話して経過を話すと「麻痺もあり頭のことですので…」ということで救急車を手配して頂いたそうです。

 

 聞けば何年も前からときどき平衡感覚を失いふらふらすることがあったようで、しかもそれが昔やっていた拳闘で負った眼窩底骨折の後のこと。ですから当初その影響なのではないかとおもわれました。それといいますのも、骨折したとき場所が場所なだけに手術をするとしたら開頭手術となると言われ、それでは手術はせずに痛み止めのお薬をいただいて骨がくっつくのを待つ(入院はしていません。普段通りの生活を送っておりました)ことを本人が選んだようで、そのとき医師から「もし後になにか症状が出た場合には開頭手術になるかもしれませんよ」ともあわせて言われていたようですので。

 

 骨折したのが右だったのか左だったのか、本人も含めて誰も覚えていなかったのですが、搬送された市の病院でCTを撮ってみたところ…

やはりどちらを骨折したのかわからない。きれいにくっついたのでしょうねぇ。

 ただ素人目にもわかるほど鼻の骨はきれいに曲がっていたと弟は言っておりました。

 

悪化の原因

診断結果

 救急搬送された翌日お昼頃お見舞いに行ってみますと、救急から耳鼻科の病棟に移されたようでそちらに向かいますと、頭痛がひいたようで退院が決まり、今は耳鼻科の外来で診察を受けているということでそちらへと向かいました。

 

 外来で弟に会い様子と経過を聞いたところ、2週間ほど前に風邪をひいたとき、そのウイルスにやられて神経が肥大して骨にあたり圧迫されていることから頭痛であろうとの診断で、これですぐによくなるということではないけれど、3か月ほどしたら顔面の麻痺も緩和していくでしょうということで、ステロイドを処方し外来で経過観察しましょうということになったとのことでした。

 

 こうしてわずか数時間の入院生活から解放されようとしていたところでした。それじゃあ帰ろうか…とおもったら、「ご家族の方ですか?それではご家族の方だけ先生からお話がありますので、こちらに来て頂けますか」ときました。

 「おっとぉ、これはこれから本人には聞かせられないドラマでしか見たことのない展開になるのかぁ」とわたしも弟も口には出さずにすこし身構えました。

 

告知

 呼ばれていってみましたらなんのことはない、さきほど弟から聞いたばかりの話をもう一度聞かせられただけでした。このやりとり必要?なぜ家族のものだけなんて期待させるようなこと言ったの?

 

長い道のり

 後日また外来で診断を受けるということで、それでは帰ろっかぁ…とおもったら、まず耳鼻科で書類を救急の窓口にもっていってほしいということで、昨夜なのか今夜なのかよくわかりませんけれども、おせわになった救急へと持っていきますと、今度は退院の手続きが必要なので、その書類を入退院を取り扱う窓口へと持っていってほしいということでそれを届けますと、「入院のお手続きですね?」ときました。

 「いえ、退院です」と申し上げますと、「入院じゃないんですか?」「退院です」の不毛なやりとり。「それでは救急に確認してみます」と内線。

 書類を提出したのに意思の通じない書類ってなに?まぬけすぎやしませんか?

 なにはともあれこれで救急にまたもどり、弟と合流してやっとこさっとこ退院です。

 

原因はここにある!

 この市の病院は経営状態が芳しくなく、誰もが口をそろえて「えらい待たされる」と言われ続けています。このほどそのことを実感してまいりました。

 弟が搬送されてきたとき診て頂いたのは内科の先生。というのも脳外の先生は経営状態がこれで出ていってしまったからだそうです。

 

 そこではたらく医師や看護師さん、窓口の方など、みなさんそれぞれ職務をまっとうされておられます。それは個々の方々の丁寧な対応から十分感じられました。

 それではなにが原因なのか?なぜ経営状態が苦しく患者さんは待たされるのか?市の歳入が思わしくないから?どこの病院も待たされるのは当たり前のこと?

 

不細工建築

 そういうこともあるでしょう。しかしこの病院はそれではおさまらない。

 まず駐車場と病棟が離れていて雨の日には長い下り坂を濡れながら移動しなければならなかったり、院内に必要の感じられない、立ち入り禁止をおもわせる大きな向こう側の見えないアルミ製の自動ドアがあったり、回遊できないH型になっていたり、業務用エレベーターの方が利便性が高く目立つ場所に3機も設置されていたりと、とにかく動線が芸術的なまでにブサイク。

 

不細工インフラ

 それに呼応しているかのようにブサイクな院内の情報伝達網。

 先ほどは書きませんでしたが、病棟の移動や書類をもっていくとき事前に内線連絡を入れていただいていたにも関わらず生じるこの遅延と無駄。

 

 この病院に必要なのは院内情報伝達網を整備すること。

 情報インフラを取り仕切る、部分ではなく全体をとりまとめる統制者。

 たったひとりでいい。むしろ一人の方が話がはやいでしょう。一刻もはやく優秀な情報管制官を雇ってその一人に権限をわたしなさいっ!

 

どこ見てんのさ?

 この病院に患者かあるいはその関係者として足を運んで軽く見てまわればすぐ気づくようなことに気づかない市長。

 この病院にはかかったことがないか、見て回ってもボケーッとして何も気づかないか、はたまた自分の意見を一つも通せないほど影響力の弱いただのお飾りか誰かの傀儡か、残念ながらそんなものなのではないかと思われてなりません。

 

 「医師不足や低い回転率、煩雑な業務に煩わしい書類の山、世間一般では病院というものはこれらの問題を抱えているのが常態であり、本市もその例に漏れず…」というのは世間一般を口実としているだけのところもあるのだなぁという感をあらためてつよくするものでしたよ今回のこの件は。

 

 いい人材は集っているのにそれを活かせないシステムや裁量権を持つ者。ほかの病院はわかりませんが、この病院に限って言えば、経営状態の悪化や効率の悪さは時勢より為政によるくだらないものなのだろうなぁとおもいました。

 

次はわたし?

 昨年は母。今年は弟。いよいよ来年はわたしの番かな?

 ふたりとも頭に関すること、頭痛によるもので搬送されましたから、わたしにも強烈な頭痛が見舞われるのでしょうか?頭痛というものは片手でもあまるほどしか味わってこなかった生涯なものですから、来年あたり搬送されるにしても一番なさそうな原因なんですよねぇ。

 

倒れていく

 いや、待って。そういえば年が明けて脳梗塞で入院した親族がおりました。

 

 朝方、日課の散歩へと出かけて普段であれば帰ってくるはずの時間に帰ってこず。

 それから2時間ほどしてやっと帰ってきましてチャーハンって言っていたかな?「おいしい」と言って食べていた次の瞬間、右手から箸がこぼれ落ちなにか言おうとしているようだけれど言葉が出てこない。

 ほどなく倒れ、まわりにいたものが急いで救急に電話。

 

 しかしうちも田舎ですがそれに輪を掛けたような携帯電話の電波も危ういほどの田舎に住んでおり、近くの病院といったって車で2時間ほどかかります。ですからこのようなときはドクターヘリがやってくるようなのですが…折しも天候不良でヘリが飛べない。

 

 その後天気はさらに荒れ、仕方がないので車で病院へと向かい、こちらへと向かう救急車と途中合流して病院へと緊急搬送。結局、倒れてから病院へとたどり着くまでに3時間ほどかかったそうです。

 

 その後も昏睡状態がつづき、誰もがもう目を覚まさないのではないかとおもっていたのですが、1週間ほどして目を覚ましました。

 

 右半身は不随となりましたが、痛覚はあり話すこともできます。

 

お世話になります。

 ここのところうちのものが救急車にお世話になりっぱなしですが、母と弟の間で倒れた親族がありますから、そうしますと今年の弟と来年予定のわたしの間に他の親族が倒れるのかな?

 心当たりは…残念ながらこれがあるんですよねぇ。それも2・3名。

 

 すみませんが、これからもうすこしうちの者が次々とお世話になります。

 どうぞよろしくお願い致します。

 

強い血

 うちの血はなかなかしぶとい血のようで、ことごとく命を取り留めます。

 その調子で頼みますよぉ~。

 というのも悲しくなるから…

…というより、葬儀やら何やらめんどうです。だからみなわたしを差し置いてさきにいかないように、後からついてきなさい。

 

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