時の縫い針
時間経過に沿って世界が分岐するパラレルワールドや多世界解釈という世界観が提示されていますが、時間経過に沿って世界が分岐生成されるのではなく、はならからすべての世界(像)があり、それを辿っているという考えもあるのではないかとおもいます。
イメージは、さまざまな空間という布を時間の矢という針で縫い重ねていくような…まだ縫い込まれていない布が未来であり他世界、もう縫い込まれた布が過去、針の突端が現在…という感じ?
光の針の研究
その後の動向が気になっているもののひとつに、リーナ・ハウさんの「光の速さをコントロールする」というものがあります。(←わたしがここで「光の速さ」を「光速(度)」と言わないのは深慮あってのことではなく、なにか直感的な抵抗感があるからです)
書店で目にしただけでうろ覚えだったのですが、昨今ありがたいことに、だれかしら情報をネットにあげてくれているもので、調べてみたらすぐにみつかりました。『Newton』の2007年7月号のようです。2010年に別冊でも出されていたようですね。
あれから10年弱。とんと音沙汰ないですが、どうなったのでしょう?
くわしいことはわかりませんが、わたしはやや懐疑的です。
それは実験方法や仕組みに向けられたものではありません。
裁縫には針と糸と布と…が必要
先に挙げた時空のとらえ方にもすこし関係しますが、部分を集成して再現した全体も、全体を分解して抽出した部分も、どちらの場合もそこなわれるなにかがあるとおもうからです。
人体から切り離された細胞からは、なにかしらのはたらきが失われているとおもいますし、人体の集積では“ひと”を再現できないのではないかとおもいます。
フランケンシュタインの怪物は現実世界でも動きだすかなぁ?
なにかがないと動かないような気がするのです。
還元主義は言葉の響きがかたくてホーリズム/全体論より尊重されている気がします。
わたしはだんぜんホーリーなあやしさ残る方にひかれます。
ホーリズム - Wikipedia、還元主義 - Wikipedia、恒常性 - Wikipedia
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