あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

ひとに怠惰のお裾分け。

労働・奴隷・怠惰

 つましい生活を送る正社員でも残業をしなければ生活が立ちゆかないような給与体系ってどうなの?

 

 かといって退職すれば再就職先はなく、退職-再就職のたびに(一般的には)条件はわるくなっていくから辞めることもできず行き詰まり。

 

 仁・儀・礼・智・忠・信・考・悌(三綱五常)に反することだとわかっていても、仕事だと言われたらやるしかなくなっちゃうじゃない。

 

 欺瞞を抱く忠犬には首輪が足枷。

南総里見八犬伝

現代語訳 南総里見八犬伝 上

  • 作者: 曲亭馬琴,白井喬二
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2003/02/05
 

 

労働奴隷制下

 奴隷よりも休みのすくない日本の労働者にモーセは現れないの?

 こんな状況で子ウシを祭ったとしてもしかたのないことじゃぁなくって?

 

 日本では労働者の類義語が奴隷になってませんか?

 古代ローマの奴隷よりも苛酷な状況におかれている日本の労働者があまりにも多すぎませんか?

 

 「性奴隷」という言葉には敏感なのに現在進行形で被害者大量生産中の「労働奴隷」「産業奴隷」ということにはなぜか鈍感。そんな言葉すらありません。

 

 「奴隷労働」という言葉はありますし、「奴隷」という言葉に「労働」を含めているからなのだとおもうのですが、そうすると古代ギリシア的というか、有閑階級的だなぁ。

 

classicalmodern

 ラッセルさんの敷衍も踏襲もされていないのにクラシックな(古典となっている)4時間労働をモダンにしませんか?

ラッセルの古典労働哲学

怠惰への讃歌

怠惰への讃歌

  • 作者: バートランドラッセル,堀秀彦,柿村峻
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2009/08
 

 

 こちら↓はラッセル違い。別段意味はなしっ!

 「労働(の)進化」とか言っちゃって、むりやりこじつけてもいいですが、そうすることに価値はなしっ!

 ダーウィンさんよりウォレスさんの方が気になってしまうので。

種の起原をもとめて―ウォーレスの「マレー諸島」探検

種の起原をもとめて―ウォーレスの「マレー諸島」探検

  • 作者: 新妻昭夫
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1997/05/05