今週のお題「おすすめの手土産」
消去法
趣味嗜好は十人十色。
甘党もいればパン派もいて、ココをはずすと「長いつきあいなのに、あのひとあたしのことぜんぜんわかってないのね」とかなんとかおもわれかねませんから飲食物は却下。
置物や服飾品は「センスわるっ」と気に入られなかったとしても、儀礼的に置いておいた方がいいよねぇ?と、弱い脅迫観念を植えつけて、しかもそれが食べ物のようにすぐにはなくならないので、ず~っと、ず~っと、そこに居直り続けるモノだから、目にする度にちっちゃなにぶい不快感を与え続けてしまうかもしれませんから言語道断。
花や植物も水やりなんかのお手入れや花器を引っ張り出させる手間、それにタイミングや花言葉にも気を配らないと、意図せぬあらぬメッセージを送りかねませんし~…現金ではなまなましすぎますし…。
百貨店の紙袋や風呂敷で包んだようなものでは、お邪魔したときに手提げとともに目についてしまい、お渡しするまでの形式的なご挨拶の間、先方に、それが見えているのに見えてないフリをしながら応対しなければならない、視線を向けないように気を使わせて、わずらわしい肩の凝る作業を強いることになってしまいますので、手提げに忍び込ませておけるような小さくかさばらないものがよいのではないかと考えた結果…
無難な着地点
結局、趣味嗜好に関わらず、なおかつ万人に受容されやすく中性的な汎用性の高いお土産は商品券ぐらいではなかろうかという結論にいたったわけです。
巾着から出したとき、やにわに、その形状と百貨店の包装紙から推測されてしまいますが、先方が演技しやすく、また、たいていの場合、二回「いやいやそんな。受け取れませんよ~。お気持ちだけ…」という、みなさまお馴染みの不毛なやりとりを交わして受け取っていただくのですが、なかには三回・四回「いやいや…」と、(もういいでしょっ!一度出したら引っこめられないのわかってるでしょっ?規定回数オーバーしてますよー)おっしゃる方もおられますので、そんなときにも、去り際に玄関先や下駄箱の上にでもスッと置き去りにして手早くからだをさばいてドアを素早くそっと閉められる、そんなほどよいおおきさの商品券。スイカやビールの詰め合わせではこうはいきません。
1,000円10枚つづりの10,000円1セットを引出に薬のように常備しておけば、状況や相手に合わせて3,000円や5,000円にも切り替え可能で、急な発熱・疾患にも即対応できる救急バンにもなります。
口外できませんが、よそ様からいただいたものを手紙なんかが添えられていないか確認したあと、なにかの折に百貨店で余分にいただいておいた包装紙で包み直して流用…
うまくすれば新たに買い足さなくても1年まわせたりなんかしちゃって…なんて裏技仕様にもたえますので、贈っても贈られても無難な一品ではないかとおもいます。
ただしこれは特定機密保護の対象ですので外部に漏らしてはなりませぬ。
お取扱には細心のご注意を。
頂き物は必ず一度開封して確認することをつよくお勧め致します。エライことになりますので…。(たとえば…交渉権を失しうるようなことにもなりかねませんから…)
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