修行知
悟りに至るに二道あり。
一つは知の道。
一つは不知の道。
しかし二道は一道なり。
つまり不知の道。
なぜなら知らないということ、知りえないということを知ることになるから。
不知道
知っていることを知り、知らないことを知っている:知の道
知っていることを知らず、知らないことを知らない:不知の道
中道は知者でも不知者でもないものが至る道ではなく、知者あるいは不知者が歩む道・知。
知者は知らないということを知っているために。
不知者は知っているということを知らないために。
私は何も知らないというひとは知らないということを知っているので知者であり、私はすべてを知っているというひとは知らないということを知らないので不知者。
結局は二道は一道。区別なし。
なぜなら境そのものがないから。
悟りの道はなし。悟りはなし。
なぜなら道はなし。
学ぶために学ぶのでなく、捨てるために学ぶ。
捨てるべきであることを証明するために拾う。
捨てるために拾い、拾ったために捨てる。
環世界を広げるのは学び。
環世界を狭めていき、最終的になくして実世界と一体となるのが悟り。
それを知ることとそれを生きることとは別のこと。
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