公言していいの?
座右の銘はコンプレックス披瀝なんだと思います。
意識せずにできることをわざわざ固持することもないでしょうし、意識にものぼらないので言語化できないと思うのですよ。
なのでわたしはひとの座右の銘を聞くと「ふぅ~ん、あなたはそういうひとで、それができないんですねぇー」と天邪鬼視点でみてしまいます。
こんなことありませんか?
たとえば「短期は損気」というひと…意外と怒ってませんか?
「イライラしてるでしょ?」って聞くと「そんなことないよー……。」と、認めればいいのになぜか訳の分からない誤魔化し。
実際に気のなが~いひともいますよ。でも「こっちはあんたにイライラさせられてるんだよ!それをなにが「短期は損気」だ!わたしをなだめるようにそんなセリフを吐いてる間に動けば片付くでしょ~よ!なぜ気づかない?」と思わされたことありませんか?
他にも
- 「急がば回れ」 言ってるあなただけは急がない状況だよ。
- 「石橋を叩いて渡る」 後ろつかえてるからはやくわたるか横にのいて。
- 「鉄は熱いうちに打て」 今じゃない。
- 「情けは人のためならず」 あなたの言う言葉じゃない。そう言って厄介事もちこまないで!
- 「臥薪嘗胆」 まだ開始1分だよ?カップラーメンは固め派のひとでももう少し待つんじゃない?
- 「楽あれば苦あり」 苦を知らないでしょ?
- 「信じれば報われる」 それを信じちゃだめ!
- 「以心伝心」 言わなきゃわからないから。
- 「一期一会」 チャラさを許す印籠ではないですよー。合コンや浮気の常套句。
- 「切磋琢磨」 言いづらいけど…あなたは足手まといでしかない。
- 「完全燃焼」 まだ終わってませんけど。
- 「下手の考え休むに似たり」 さすがにそこは考えようよー。やる前にわかるでしょ?
- 「足るを知る」 そのお腹で?
- 「笑う門には福来る」 いつまでもヘラヘラしてるんじゃない!あなたをフォローしなきゃならないまわりのもんは笑えない。
- 「死ぬ気でやればできないことはない」 死ぬ気でやって失敗したひとはもう死んでるよ。死んだひとの言葉や業績は残らないだけ。
- 「継続は力なり」 継続を一瞬でひっくりかえす運があるから怖いよね~。
- 「時は金なり」 なんで不老不死のひといないんだろうね?
- 「人生一度きり」 死んだことないからわからないな~。案外記憶消されてるだけかもよ?どうやって証明する?
- 「言わなきゃわからない」 そう言うひとにはたいてい言ってもわからない。
いくつか座右の銘でないものも紛れ込んでますが…どうです?これから座右の銘、発表しづらくなったでしょ?
銘を切り直したナマクラ刀
私はネガティブなのでポジティブになろうとおもいたったことがありました。
そして座右の銘を設計するにあたりネガティブな言葉を好きになろうと考え、ネガティブなものでさえポジティブに解釈するなんて、ポジティブよりポジティブじゃない?と思って「敗北を失う」という意味で「失敗」にしました。
何年間かはいいかんじでしたが「三つ子の魂百まで」、根付きませんでした。
そしてできあがりはこんなかんじ。
「座右の銘はコンプレックスなんだー」とおもうようになってからはじぶんの銘はもたないようにして、おもしろそうなひとに会ったときには、はじめに座右の銘を聞いてこっそり楽しむという悪趣味をもってしまいました。
「あなたの座右の銘は◯◯だったよねぇ?」とか、座右の銘に関することをにおわせて、相手が怒るに怒りづらい状態に追い込んでイライラさせて楽しむときにも使えます。
引き際見誤ると大事故になりますけれど…。
こちらもいかが?