あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

天然物と人工物

天然人工物

 ひとが作り出すものを人工物といいますが、当のそのひとは自然から生み出されています。

 するとひとは天然物であり、天然物のひとがつくった人工物も天然物なんだと思うんです。

 じゃあ天然と人工の境界線、エラン・ヴィタール(生の跳躍)はどこにあるの?

創造的進化

創造的進化

  • 作者: アンリ・ベルクソン,真方敬道
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1979/07/16
 

 

人工の人工定義

 天然に相対する破壊者、生態系を急変させるものを人工としてしまうと、隕石の衝突やガンマ線バースト、大雨・洪水・高潮・高波、地震・雷・火事・親父(大嵐)などの天災も人工になってしまいます。

 

 また、地球温暖化やフロンガス放出によるオゾン層の破壊など、間接的に気候を操作して天災をよびこんでいたり、これからのさらなる技術発展により雨雲を発生させたり雲散霧消させたり、地震兵器HAARP(ハープ)が完成したらそれらの災害は人工物とされるでしょう。

 

 なのでここはひとつ、人工を「恣意的に生態系を急変させうるもの」と定義しちゃいます。

 なのでここを国境線とします。

 養殖のお魚さんが人工物とみられるのもこういうことってことでどう?

 

 この定義では直接的に「ひと」が明記されていませんが、恣意・思考・概念はひとにしか帰属せず、その恣意をもって生態系を急変させうるのはひとだけなので……――まぁ簡単にいって「恣意」という語があるから暗に「ひと」が示唆されているのだぁー。と、はじめからそう言えばいいのにねぇ〜。――よしとします。

 

人工競争社会の夢

 弱肉強食は自然の摂理で天然物です。

 「社会」はひとの恣意が生み出し形作っている人工物です。

 だとすると自然の常識はひとの非常識。

 自然の常識をひとの常識とすると齟齬が生まれるような…。

 天然と人工の共存がひとにとっては理想なんだろうなぁ。

 

 競争社会好き〜?肯定しちゃう⤴?

 そんなに競わなくてもいいと思うんだよなぁ。

 言うほど当然視できるもんでもないと思うんだけどなぁ人工社会では。

 

 ここでフーテンさんもおどろきの「それをいっちゃ〜おしまいよ。」の発表です。

 地球も太陽系も銀河系も飛び出して外からみたら、地球でおきてることなんてあまりに小さいし、これっぽっちの影響力もない。

 

 巨視的にみちゃうとぜーんぶ儚い。

 儚いのが人の夢。胡蝶の夢よ世の中は。

 

 人工社会に生きる人間同士、夢の中でくらいは仲良くすればいいのにね。

老荘の思想

マンガ 老荘の思想

  • 作者: 蔡志忠,野末陳平,和田武司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/09/14