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あめみか

「雨はいつもわたしのみかた。」 … 思想・哲学・世迷言からイラストまで、多岐にわたってたいへんくつに綴っています。

ほんとに死にたいの?


ホントのキモチ

 死にたいという願望はホントではないと思うのです。だって、痛そうだし苦しそうだし怖いから。

 だから苦痛や恐怖は死を遠ざける劇薬でもあると思うのです。

 これさえなければもっと楽に死ねるのに…と、なげいているひとはすくなくないと思うんです。

 

 苦痛が生の劇薬というのはなにか変な感じがするかもしれませんが、薬も毒も容量用法しだいでしょ?

 苦痛や恐怖を避けるために睡眠薬や練炭、飛び降りなど、神経をマヒさせたり一瞬ですみそうな方法を選んでいるのだと思います。

 

消えたいあなた

 なぜそれほどまでに死にたいのかはそれぞれいろいろあるでしょう。

 でもやっぱり死にたいという願望はウソだと思うのです。

 だって状況が好転すればそう思わないでしょ?

顎髭と口髭をたたえた正装をした男性

 

 それに死が目的なんじゃなくて、もうこれ以上考えたくない、見られたくない、明日はいらない、というように、この先を望まない、未来を捨てたい、つまりは可能性を消したいということだと思うのですよ。

 だとすると死にたいのではなくて、消えたいなんだと思うんです。

 

消えたい呪文

 「明日はいらない」と祈りながら目をつぶり、次に目を開くときには「また今日が始まったと苦々しく目覚める。永遠の闇を望みながらも、いつも得られるのはほんのひとときのまばたき。これが最期のまばたきであれと願っても、これまで一度もそれは訪れず、光を求めないようになって久しく、闇を得られ続けない、闇に裏切られる日々を迎えることも久しい。他に何を望めばよいのか。望むものを見失ってからも久しい。生を生きられず、かといって死を生きるわけでもない。死を生きられず生からも離れられず…。

 

星に願う人。星を願う人。

 希望を抱いているひとは星に願うかもしれません。

 絶望してしまっているひとは星を願うかもしれません。夜空の流れ星を追っているこどもの切りぬいて描いたような絵

 

 死を願うひとのなかには死に場所を求めてさまようひとがいます。

 なかなか決心がつかずみずから手を下さずに「あっ!」と思うまもなく消えられるような状況をいくつも夢想しているでしょう?

 

 隕石落ちてこないかな〜雷ここに落ちろっ!ハンドル操作のきかなくなった車が追突してくれないかな〜国際的なスナイパーがヘッドショット狙ってる!などの突拍子もないものも含めて、ありとあらゆる方法で想像の中でなんどもなんどもじぶんを殺してるでしょ?

 こうして死に近づいていって、死が習慣になっていきます。

 

生きる習慣と死の習慣

 ひとは習慣で生きていると思うのです。毎日「今日も生きるぞっ!」と強く意志して生きているひとはいないんじゃないでしょうか?

 目が覚めて今日が始まり、床について目を閉じると今日が終わる。

 「あなたは今日を生きることを決めましたか?」

 

ホントはドッチ

 死の習慣がつきだして生きていることを意識しながら生きだした、そんな死に近づきつつあるひとに出会ったら、あなたならどうしますか?

 

 「死にたい」も「消えたい」も結果はおなじで、言い換えたところでなにかがかわるわけではないかもしれません。

 でも「死にたい」では死ぬ方法しか考えてないでしょ?

 

 「消えたい」だと死以外に消える方法を考える可能性に開かれる気がするんです。

 まず思い浮かぶのが、なにから?

 「消える」の対象は?

 なにから消えたいの?

 ものによっては死ぬ必要はないかもよ?

 

魔女の言葉

 たとえば状況から消えたいなら、その状況からじぶんを消しちゃえばいい。

 学校や職場なら行かないですむ方法を考えよ。

 

 お金なら、払わなくてすむ方法。

 じぶんが払わないとまわりに迷惑をかけるようなら、みんなで逃げちゃうとか腐るほどお金をもってるひとからもうとか。

 

 現実的でないと思うかもしれないけれど、六次の隔たりだとかスモール・ワールド現象とかいって、知り合いを平均6人ぐらい仲介すると世界中のだれとでもつながるっていうから、あながち荒唐無稽でもない気がしない?朝焼けか夕焼け空の中を杖をついた魔女が歩いているイラスト

 

 死にたいあなたはたぶんウソ。

 

 消えたいあなたは、あなたのなにを消したいの?